白猫プロジェクト ストーリー解体書 パルヴァネ・ファルナーズ思い出ストーリー編

・あらすじ

 主人公に探していると声を掛けるパルヴァネ。キャトラ達が合流すると旅の語り部であると自己紹介をするパルヴァネ。

 キャトラがパルヴァネにどんなお話があるのかと聞くと、おかしな話、楽しい話、怖い話いろいろあると答える。

 キャトラの好みから楽しい話を語る事になったパルヴァネ、食いしん坊のあまり世界を食い尽くそうとする少女が空からたこ焼きが降ってきたことでお腹がいっぱいになる話を聞かせる。

 その後、夜に一人で陛下と呼ぶ人物に飛行島の話をすればどんな顔をするかと思いを馳せるパルヴァネ。陛下は今もたった今も一人で苦しんでいるのかと呟いた。

 

 主人公から冒険家であることや飛行島を入手した経緯を聞かせてもらうパルヴァネ。

 心を躍らせる物語を探していると語るパルヴァネ。いろいろな話を聞いて皆に伝えるのが語り部の仕事だと話して、アイリスにも彼女の物語を聞く。

 しかし、アイリスはお話しできることはないと話さなかった。嫌な事を聞いてしまったかと謝罪するパルヴァネ、気にしてないで欲しいとアイリスは答えた。

 その後は主人公たち全員から飛行島で旅をしてから出来た楽しい思い出を聞くことになる。

 主人公が夜一人歩いていると、パルヴァネが星空の下で一人踊る姿を見つける。

 パルヴァネは踊りながら物語を語っていた。内容はオアシスの島を統治する若い王の話。語り部に憩いとなれば良し、なければ一族を島から追放すると脅しをかける王。

 霊鳥の血を引く射手と未来を見る女王の話、黒き金髪の騎士が裏切りを受けた話、人を愛した龍とその愛に応えた乙女の話を語り部が語るがいかなる語り部の言葉も王の心には届かない。明日は夜はもう少しマシな話を語るよう告げる王。

 物語はそこで終わり、パルヴァネは舞を止めた。

 

 舞を主人公達に披露するパルヴァネ。故郷のオアシスの島では話を語りながら歌って踊るため、踊りも上手いことを話す。

 正式な語り部の興行も見せたいと主人公達に語るパルヴァネ。

 パルヴァネがおめでたい踊りを披露した後、友達が得意な踊りであると話す。

 最近仕入れた新しい話を披露するパルヴァネ。塩を使って悪魔を祓う女性の話を披露する。

 昨晩に続き夜に一人舞うパルヴァネ。語る物語の内容は幼い頃寺院に預けられて神官になるべく育てられた第四王子の話。

 第一王子は王位に就くと地位を脅かす者を予め処分することを決め、兄弟をことごとく殺すことになる。

 第四王子は友と教師と思っていた神官たちに裏切られて売り渡されてしまう。

 そこまで語った所で主人公が見ていたことに気が付くパルヴァネ。今まで語った話は踊りや曲などが決まっていないため練習しながら構想を練っていると語る。

 話を悲しくて辛くて誰も救われない話と称すパルヴァネ。主人公から誰が聞きたい話なのかと問われると誰も聞きたくはないかもしれないと話した。

 

 主人公達に故郷の近くで起こった本当の話を聞かせるパルヴァネ。内容は義賊が重税で民を苦しめ裏では奴隷商人の元締めをしていた領主を殺す話。復讐を誓う領主の恋人の登場など誰が正義と悪を決めることが出来るのかと問いかけるような話だった。

 自分の事を本当は語り部を名乗れないと語るパルヴァネ。理由を聞かれると自分の物語を無くしてしまったことを話した。

 

 後日、主人公達から自分の物語を無くしてしまったとはどういうことなのかと質問されるパルヴァネ。あまり面白くない話だと前置きをして過去を語り始める。

 オアシスの島では昼間が熱いため皆夜更かしをする。退屈をしない様に夜通し話を語る語り部という職業が生まれたこと、そんな語り部の一族に生まれ物心つく前から修行の日々を送っていたと話した。

 そこに噂が流される。内容は語り部たちが王を貶める話を広めたというもの。王が語り部の長老たちに問いただすと語り部の矜持に掛けて故無き讒言はしないと長老たちは主張した。

 それを聞いて誠意を試すことにした王、語り部の代表者が物語で自身の心を打てば信じると命じる。

 王の言い方に反感を覚え、語り部の話芸を教えたいと思ったパルヴァネが志願し王に物語を語ることになる。

 しかし、王は自分の想像とは全然違う人だったと語るパルヴァネ。変わっているけど良い王と言う評判の王だったが本当は幾度も裏切られて誰も信じられない人物だった。

 物語を語る内に王の素性を知っていき一度だけでも心を開いて欲しいと思うようになるパルヴァネ。だが、幾晩も物語を語っても一度も心に届けることは出来ずに王から誠意はわかったため物語は不要だと言い渡されてしまう。

 心に届かない物語を語る語り部は意味がないと自分の物語を無くしたと言う理由を語るパルヴァネ。

 

 主人公がルーンの光を放ち、キャトラが物語はまだ終わっていないのではとパルヴァネを励ます。続いてアイリスも悲しいまま物語が終わるの嫌だと語った。

 その励ましを受け取り、もう一度王に会いに行くことを決意するパルヴァネ。飛行島を離れオアシスの島へと向かう。

 王から一度だけ機会を貰うことに成功するパルヴァネ。語る物語によっては語り部の地位に影響することを告げられると、一族に意志は伝えたと決意は揺るがないことを話す。

 物語を語り始めるパルヴァネ。内容はパルヴァネと王の物語。この世の何が王の心を閉ざしたのか疑問を持ったパルヴァネが王の生涯を知ったことから物語は始まる。

 一人処刑を待つだけだった第四王子だった王。しかし、大臣がそれを救う。動機は第四王子を担ぎ上げ第一王子を倒すことだった。

 第一王子を大臣と共に倒すことに成功し王となった第四王子、大臣の娘と恋に落ち結婚をすることになる。

 しかし、大臣は祝いの杯に毒を仕込み、その杯を運び協力をする妃。古の技による毒は王を大臣の言いなりの人形へと変えた。

 毒を少しずつ抜いた王は大臣の隙を突き首を刎ねる。それを知った妃は身を投げる。

 以上の物語を聞き、誰も聞きたくない悲劇だと語る王。そこにパルヴァネがまだ物語は終わっていないと告げる。

 王がその後は幸せな生涯を送ったという続きをどうか教えて欲しいと語るパルヴァネ。自分もそんな物語の続きが知りたいと語る王。遂に王の心を開く事に成功したパルヴァネ。

 

 終了。

 

・登場人物

パルヴァネ・ファルナーズ

 旅の語り部。故郷はオアシスの島。

 王に物語を幾晩も聞かせるが、心に届くような話が出来なかった過去を持つ。

 そんな過去もあり、様々な島でいろいろな話を聞いて皆に伝える仕事を語り部として行っている。

 物語を語るだけでなく、オアシスの島の語り部は歌と踊りも得意であるため、主人公達の前で踊りを披露し好評だった。

 また、めでたい舞(恐らく浄蓮の舞と思われる)を踊ってもレンファの様に息を切らしたりすることがなかったため、強靭な体を持っていると考えられる。

 話している物語は架空のものか本当にあったことなのかはぼかして話すことが多い(今回のストーリーではモデルになった人物が全員推測できるため本当にあったことしか話さない可能性もある)。

 本当にあった話と前置きをした義賊と領主の話では、義賊にも復讐を誓った恋人にも幸せになって欲しいと語っており、関係性を匂わせる言い方をした。

 王様が何故誰にも心を開かなくなったのか疑問に思い、彼の生涯を知る。そして、それを物語にして幸せな続きはまだ作れると語ったことで王の心を開く事に成功した。

 

 神官となるべく育てられた第四王子。しかし、第一王子が兄弟を全員殺すことを決めた際に友、教師と思っていた神官たちに裏切られ売り渡されてしまう。

 その後は大臣に助けられ第一王子を退け王位を継ぐことになるが、大臣からも裏切りを受けて、愛し結婚を決めた大臣の娘もそれに加担。毒を盛られてしまう。

 毒を少しずつ抜いたことで大臣を退けると妃も身を投げてしまう。

 裏切りが続いたことで誰にも心が開けなくなってしまった。

 

 語り部の誠意を試すため、パルヴァネから物語を聞くことになるが、どの物語を聞いた後でも心に届くことはなく、結末にケチをつけるような発言をしている。

 しかし、心に届いたかどうかは別として語り部の誠意を試しており、パルヴァネや語り部の一族の誠意は認め、物語にはもう用はないとパルヴァネから物語を聞くことを止めてしまった。

 

 パルヴァネが主人公達から励まされたことで、王の物語に幸せな続きがあることに気が付き、自身に半生の物語と共にそれを伝えた。するとパルヴァネに心を開いた。

 

友達

 めでたい舞を得意とするパルヴァネの友達。

 薄着仲間だとパルヴァネは語っている。

 レンファだと思われる。

 

主人公&アイリス&キャトラ

 パルヴァネとの交流を深める。

 

・用語

オアシスの島

 大砂海の中に位置すると思われる島。

 昼は熱いため、夜更かしをする者が多く、語り部が夜通し物語を聞かせるという娯楽が発展している。

 

語り部

 オアシスの島で物語を語る仕事をする一族を指す。

 物語を語るだけでなく、歌や踊りにも長けている。

 また、オアシスの島ではどんな金持ちでも権力者でも口を閉ざせないという報道機関的な役割も担っている。

 

・その他メモ

パルヴァネの語った物語

 食いしん坊な小さな女の子が島の物を全て食べ尽くし、世界が危機に陥るとたこ焼きが空から降ってきて女の子のお腹がいっぱいになり世界が救われたお話。

 主人公達に語られた。

 ガブリ―とタコパスがモチーフと思われる。該当するイベントは無し。

 

 霊鳥の血を引く射手と未来を見る女王の悲しき定めのお話。

 王に語られた。これを聞いた王は射手を国を滅ぼした女王に忠義を尽くすとは愚かと彼の誇りを否定した。

 ジェガルとアセトがモチーフと思われる。思い出ストーリー内で語った古代ミスル王国の滅亡の話と思われる。

 

 黒き鎧の金髪の騎士が受けた裏切りのお話。

 王に語られた。これを聞いた王は騎士が自ら死ねるように自分ならもっとうまくやると語った。

 イリアがモチーフと思われる。思い出ストーリーで語った彼女の過去の話と思われる。

 

 人を愛した龍と愛に応えた乙女のお話。

 王に語られた。これを聞いた王は乙女は龍に食われたのだと愛を否定した。

 テトラの両親がモチーフと思われる。テトラ(ハッピークリスマスパーティ!ver)の思い出で語られた両親の馴れ初めの話だと思われる。

 

 塩を使って悪魔を祓う女性のお話。

 主人公達に語られた。

 クルーシャがモチーフと思われる。

 

 義賊と領主のお話。

 主人公達に語られた。

 ハリムとラズィーヤがモチーフと思われる。思い出ストーリーで語られた二人の過去の話だと思われる。

 このお話はパルヴァネによって詳細を語られている。以下内容。

 

 義賊、重税を民に課し、裏では奴隷商人の元締めを行っている領主を殺すために領主の元へと向かう。

 領主は自分を殺しても新たな悪が取って代わるだけだと主張し、自分は悪の道進むしかなかったと奴隷の刺青を見せ、自身が元奴隷であったことを打ち明ける。

 この場で領主を殺すことが本当に正しいのかと一瞬の迷いを見せる義賊。その隙を突いた領主は剣で義賊を襲う。

 義賊はそれを防ぎ、剣を奪い取り領主の胸に突き刺し、彼を殺す。

 義賊がその場を去った後、死にかけている領主を唯一愛した恋人が助け起こす。

 自らの恋人が目の前で死んだ女性は復讐を誓い、正義が領主を殺したのなら、その正義を自分が殺すと宣言する。

 

 終了。

 

以上。