・あらすじ
飛行島の積み荷の中に奇妙な黒い箱、棺が混じっているのを発見する主人公達。アイリスが中を確認するために開けるとメルクリオが眠っていた。
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運命の邂逅と称してアイリスに花嫁になる様に迫るメルクリオ。自分は夜の王の系譜を継ぐ吸血鬼だと告げる。
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夜の王の存在を知らなかった主人公達、自分を馬鹿にしている、少しは怖がれと怒り出すメルクリオ。アイリスに我の物にする、首筋を綺麗にしておくんだなと捨て台詞を吐いて無数のコウモリになって去っていくメルクリオ。
- アイリス、用事が遅くなり夜に一人で出歩く。
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吸血鬼にふさわしい、いい夜だとアイリスに話しかけるメルクリオ。アイリスからメル君と呼ばれ子供扱いをするなと抗議する。
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アイリスに自分の寵愛を一身に受ける決心は出来たかと質問するメルクリオ。間髪入れずに花嫁になるよう誓えと迫る。
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誓いませんとアイリスにきっぱり拒否されるメルクリオ。あなたにお嫁さんは早い、本当に大切だと思った人に言うべきだとアイリスから注意されて反射的にはい…と言ってしまうメルクリオ。
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自分が吸血鬼であることをもっと怖がれと声高に主張するメルクリオ、自身が邪悪の頂点に立つ吸血鬼だと思い知らせるとアイリスに宣言してその場を去る。
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キャトラと主人公がアイリスに合流。何かされなかったとキャトラに心配されるアイリスだったが悪い子じゃないと思うとメルクリオを語った。
魔物討伐に向かった主人公達。そこにメルクリオも合流する。夜の王の正統な後継者であることを力を以て示してやろうと討伐への意気込みを語る。
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始祖より受け継いだ正真正銘の魔剣である魔剣ノクトゥスを使用して力を誇示しようとするメルクリオ。魔剣の妖気に惹かれてやってきたウッホ三体を一人で相手取る。
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剣が弱点であるウッホが相手ということもあり、一方的な戦いを見せるメルクリオ。調子に乗り魔剣を使いすぎたせいで倒れてしまう。
身体は大丈夫かとアイリスがメルクリオを見舞いに来るも笑いに来たのかと卑屈になっていた。
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どうして花嫁にこだわるのか理由を聞きたいと質問するアイリス。メルクリオは欲しいモノは物でも女でも我のモノにすると答える。
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しかし、アイリスは納得しない。それ以上のもっと先に理由があるように見えると語る。正直に話を始めるメルクリオ。
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始祖の夜の王には人間の絶世の美女を掠奪し百人の花嫁を手元に置いたという内容の有名な伝説があることを語るメルクリオ、夜の王が人間に討ち滅ぼされると途端に眷属は離散し、一族は没落したという現状を話す。
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今度は自分が新たな夜の王となってもう一度吸血鬼の時代を築くと宣言するメルクリオ、百人も花嫁が居れば家族も増えると本音も語った。
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大変だったと頭を撫でようとするアイリスの手を反射的に払ってしまうメルクリオ、謝罪をしようとするが人間風情に同情されるいわれはないとあくまでプライドを守ろうとした。
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お前たちを支配する、夜は再び吸血鬼の時間だと宣言するメルクリオ。それに呼応して魔剣ノクトゥスからその覚悟しかと聞き届けたと声がする。邪悪な気配を感じ取るアイリス。
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ノクトゥスのざわめきから始祖様の気配を感じるメルクリオ、剣を手に取ってしまう。すると様子が急変し、邪悪は雰囲気を放ち始める。
主人公、キャトラがその場に合流。アイリスがメルクリオに捕まっている状況に混乱する。
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吸血鬼の祖、夜の王がメルクリオの体を乗っ取ったことが判明する。主人公に攻撃を加える夜の王。夜の王の魂とメルクリオの肉体が完全に定着していなかったため、深手は避けられた。
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復活の祝い酒としてアイリスの血を飲もうとする夜の王、彼女を101番目の嫁にすると宣言する。
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すると、メルクリオの意識がかすかに戻りアイリスは僕のものだと抵抗する。
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それをチャンスと見た主人公がルーンの光を浴びせると、夜の王の魂はメルクリオの体から分離する。
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夜の王になるのが望みだっただろうと抵抗した理由を聞く夜の王。メルクリオはそれに対して花嫁の中に一国の姫がいたため、国からの報復で何万という軍勢を相手にした夜の王の言い伝えを話し始める。
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夜の王が我のモノに手を出すなど愚の骨頂と話してその軍勢を壊滅させたという過去を確認すると、メルクリオはアイリスは僕のもの、それに手を出すなど愚の骨頂だと返す。
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魔剣ノクトゥスを使い、夜の王の魂を黒い霧と化して魔剣の中に吸い込むことに成功するメルクリオ。再び魔剣に閉じ込めたためしばらくは出てこれないはずだと主人公達に語った。
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夜の王を尊敬していたのではなかったのかとキャトラに質問されるとメルクリオは、始祖様は敵ならば身内にも容赦しないそれに倣ったと話す。
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まだまだ未熟だと乗っ取られたことを反省するメルクリオ。しかし、必ず始祖をも超える王の中の王になると意気込みを見せる。アイリスからはきっとなれると背中を押されるが、邪悪な吸血鬼になって人間を支配すると言っているのだから普通は止めるだろうと怒る。
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それでも信じてるとアイリスに言われると、惚れられていると勘違いするメルクリオ。一番目の花嫁にしてやろうとアイリスに言うもお嫁さんになるのはちょっとと拒絶された。
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夜の王の名を継ぐためにも必ずお前を嫁にするとアイリスに宣言して捨て台詞を吐きながらメルクリオは去っていった。
終了。
・登場人物
メルクリオ・C・アンジェロ
吸血鬼の歴史にその名を残した夜の王の系譜を継ぐ吸血鬼の少年。
自身が眠っていた棺をアイリスが開けて出会ったことを運命の邂逅と称してそれから彼女を花嫁にしようと迫る。
アイリスからは子供扱いをされており、メル君と呼ばれているが本人はそれを嫌がっており、威厳を少しでも感じさせたいと夜の王の様な言葉遣いを心掛けている。
始祖様から受け継いだ正真正銘の魔剣ノクトゥスを使用して戦闘を行う。
ウッホを簡単に制圧できるほどの力を見せたが、使い過ぎで気を失ってしまう。
花嫁を欲しているのは始祖の夜の王の百人の花嫁という未だ誰も成しえなかった偉業を自身も達成するため。
自分が新たな夜の王となれば、夜の王の死によって眷属が離散して没落した自分の一族も元の吸血鬼の時代と呼ばれていた様な栄光を取り戻せると考えている。
また、寂しがりやな一面もあるようで百人も花嫁が居れば家族も増えると本音をアイリスに漏らしていた。
魔剣ノクトゥスに閉じ込められていた夜の王に体を乗っ取られた際には、アイリスが傷つけられそうになったことがきっかけで意識を取り戻して抵抗を始めた。
主人公のルーンの光によって魂を分離してもらうと、魔剣ノクトゥスを使用して再び始祖の夜の王を封じ込めることに成功した。
アイリス
積み荷に混ざっていたメルクリオの棺を中を確認するために開けてしまい、そこからメルクリオに人目惚れされて花嫁になるように迫られた。
このことからキャトラから金輪際棺は開けない様にと注意されている。
メルクリオに対しては花嫁になることをはっきり拒否しているが、魔剣の使い過ぎで倒れた後も見舞いに向かったり、彼の身の上話を聞いたりと気遣っている。
メルクリの体を乗っ取った夜の王からも花嫁に加えられそうになり、それがきっかけでメルクリオの意識が覚醒した。
夜の王
同族からも恐れられた暴君の中の暴君、対抗できるのはヴィルフリートのみと言われていた。
人間の絶世の美女を掠奪し、100人の花嫁を手元に置くという伝説、未だかつて誰も成しえていない偉業を達成している。
しかし、その暴虐さから人間によって討ち滅ぼされた。
死後も魔剣ノクトゥスに魂を宿しており、夜の王になるという決心をしたメルクリオの体を乗っ取り復活を果たそうとした。
身体と魂が完全に定着していなかったこともあり、主人公のルーンの光とメルクリオによる魔剣ノクトゥスの攻撃によって再び魔剣に封印された。
主人公&キャトラ
メルクリオとの交流を深める。
・用語
魔剣ノクトゥス
メルクリオが夜の王から受け継いだ正真正銘の魔剣。
血のように赤い妖気を放っており、魔物を惹きつける効果がある。
メルクリオはまだ使いこなせていないようで使用し続けると意識を失ってしまう。
夜の王の魂が封じられており、メルクリオの体を乗っ取ろうとしていた。
以上。