・登場人物
ヴィルフリート・オルクス
豪奢な衣装の男。吸血鬼であり不死者の帝王。
主人公と初めて出会った際には背筋に悪寒を走らせ彼が動けないほどのただならぬ眼光を放っていた。
彷徨える魂の陳情を聞いてそれが正当な場合、所持している執心のルーンによって不死者として蘇らせることを生業としている。
主人公たちと出会った際にはキャトラから敵と勘違いされ主人公が戦闘態勢をとった。しかし飛行島に来たのは彷徨える魂が増加しておりその元凶は闇であると思われることから、闇の討伐の助力に来たのが目的。
吸血鬼という種族ではあるが太陽の光を浴びても平気であり人間の血を吸うことなく生きていける体を持っている。
父は呪われし暴君であったと語り、平凡な村娘である母をいたずらに手をかけたことによって生まれたのが自分であるとキャトラ達に語った。この生い立ちから父を憎んでおりその命を討った。その際に父の魂が体に染み込んでしまった。
父を討った後に自身も暴君へと変貌してしまった時期が存在する。この時に最愛の妻がそれを嘆き呪われし秘宝で水晶の中に潜り込んでしまった。このまま妻は三千年間眠り続けており暴君となってしまった自分への罰だと考えて改心し妻の眠りを覚ます方法を模索し始めた。
千年以上妻が眠り続けていたある日、あらゆる手を使っても目の覚めない妻を思い嘆いて「ぼくちゃんもうつかれたじょ…。」と冗談を口にする。すると妻が水晶の中から笑い始めた。それがきっかけとなって妻に対して面白話をすることで目を覚まそうとし始めた。
妻を目覚めさせるようなギャグを求めて主人公たちと考えるがどれもいまいちだった。パンツを履かないというネタを思いついたがキャトラから却下されている。
ある日、仕事で忙しいため妻との時間が少ないにもかかわらずダジャレ50連発というくだらないネタに走ってしまい時間を無駄にしてしまったと悔んで自分に苛立っていた。寡黙な主人公なら破壊力のある一言を言えるに違いないと思い込み彼にギャグを迫った。
これに困った主人公がルーンの光を放つと討ったはずの父が亡霊として語りかけてきた。母を射止めたジョークである「血をすいませんすいます。」というくだらないダジャレをアドバイスとして語られ失せろとだけ言って亡霊をかき消した。
モノマネは手を出したことがないためやってみる価値はあると父のモノマネをすることを視野に入れる。
アイリスから懸命な今の姿が妻に伝わらないはずはないと伝えられ、起きての一言を待っているのではとアドバイスされるも下々の意見も的を射ていることもあると高いプライドを見せながらもそのアドバイスを受けた。
ヴィルフリートの妻
呪われた秘宝によって水晶の中で三千年間眠り続けている。
笑う時だけ水晶の中から意志を示すことができる。
生身の頃は笑うことは不敬であるという時代であり、吸血鬼を夫として持つものとして魔女だと刑されることを考えて一切笑うことがなかった。
シュール系やナンセンスが好みである。
ヴィルフリートの父
暴君として君臨していた。
呪われし血を持ち吸血鬼だった。
姿は年老いたヴィルフリートの様。
茶目っ気はあるようでヴィルフリートの母を射止めたジョークをヴィルフリートに伝授しようとしたが結果的に彼を怒らせるだけだった。
キャトラ
初対面ではヴィルフリートを恐れていたが、妻とのエピソードを話されたあたりで彼の人となりを把握して彼が苛立っているときにも臆せず話しかけた。
アイリス
ヴィルフリートへの恐怖心は時間が経っても少し残っていた。
ヴィルフリートへ妻は起きてという言葉を待っているのではとアドバイスをした。
主人公
寡黙な性格からヴィルフリートから破壊力のあるギャグを持っているのではと勘違いされた。
・用語
執心のルーン
死んで彷徨う魂を不死者として蘇らせることのできるルーン。
以上。