白猫プロジェクト ストーリー解体書 リスリー・ザ・スクレイル思い出ストーリー編

・登場人物

リスリー・ザ・スクレイル

 継ぎはぎの話すぬいぐるみ。ぬいぐるみ騎士を自称している。

 

 ある雨上がりの日に雨を吸って泥まみれになっていた所をキャトラに発見される。ぬいぐるみ騎士であるため、吹き飛ばされても投げつけられても大丈夫と言ってのけるが英雄には欠点がつきものと水が弱点であることを話した。汚れを落とそうかというアイリスの提案に感激して心優しいお嬢さんと称した。変なの、得体が知れないと関わることを躊躇っていたキャトラに対しては性悪っぽいと言っていた。アイリスから仲良くするようにキャトラと共に言われて、アイリスの頼みならばとキャトラにも礼を持って接することに決めた。泥の汚れを落とそうとアイリスが洗濯を始めた際には再びずぶ濡れになると悲鳴を上げていた。

 

 右腕がもげてしまっている状態を主人公達に発見される。ぬいぐるみであるため痛みはないと平然としており、こういった怪我は日常茶飯事だと言っている。ぬいぐるみ騎士として魔物から子供を守った八面六臂の大活躍を主人公達に伝えて、腕はその戦闘の際に取れてしまったのかと聞かれると、魔物との戦闘後に子供達から大人気になってしまい取り合いっこになってその際に腕がもげてしまったと経緯を話した。面白いから引っ張ってみようとイタズラの域に達している子供たちの行動には嫌がる素振りを見せず、子供は無邪気だと喜んでいた。子供たちと遊ぶのもぬいぐるみ騎士の務めであり、自身のぬいぐるみの体は自分で修復可能だが人間は壊れたら元に戻れないゆえに守らねばならないと騎士としての矜持を主人公達に語る。キャトラからわたしも守ってくれるかと聞かれた際には、猫(ニャンコと呼んでいる)は噛んだり舐めたりしてドロドロにされるから苦手だと言って猫専用のぬいぐるみに遊んでもらうよう言っていた。キャトラは私はそんなことはしないと反論していた。

 

 良い天気の日に洗濯物と共に物干しではためいている様子をキャトラ達に発見される。今は近づくなとキャトラを遠ざける発言をして、ネコ科の生き物はろくでもないとグレイルジャガーに気に入られてなめられ、かじられてどろどろになり、現在乾かしていることを語った。子供にも獣にもモテモテの美形ぬいぐるみも辛いとぼやくがキャトラから子供たちからは別の理由でモテているとツッコまれていた。

 

 キャトラからなぜそんなにボロボロなのかと質問されると自身の体は仲間たちから少しずつ分けてもらった物だと自身が動けるようになった経緯を説明し始める。元はただのぬいぐるみであり、火事によって体は殆ど燃えてしまった。しかし、かわいがってくれた主を助けたい気持ちが力を与えて動けるようになる奇跡が起こった。主を追いたいものの体が燃えてしまい結局動けない状況に焦りを感じていると、ぬいぐるみの仲間たちから自分達の燃え残った部分を使ってあの子を守ってあげてという声が聞こえた。その声に応じて体を少しづつ継ぎはぎしてぬいぐるみ騎士として蘇った。自身の動けるようになった過去を話し終えると、命は助かったが今頃どこかで心細い思いをしているだろう主のことを心配していることを話した。手掛かりは何もないが必ず見つけ出してみせると意気込みを主人公達に見せると協力してくれることになる。

 

 雨の降り続ける日には憂鬱な表情で窓から空を見上げていた。ジメジメすると気分が優れない、気持ちが沈むと昔のことを思い出してしまうと火事当時のことを思い出していた。少年の泣き声が響く火事の中、力があれば助けられると思ったこと。動けないぬいぐるみ達なりに少年を守ろうと覆いかぶさったこと。それらを思い出してかわいいだけでは主を救えない、ただ可愛がられる対象では大切な人を守れないと考えていた。

 

 焼け跡から泣きながら歩き去った主を見てたった一人になってしまった彼を守れるようになりたいと願ったことを話すと、雨の湿気で気持ちも湿気る、心なしか頭も重いためこんな時は頭の綿の交換だと無理して明るく振舞った。アイリスに無理を指摘されるとそんなことはないと強がった。

 

 主人公が慰めるために放ったルーンの光を浴びると、ぬいぐるみ騎士は全ての子供の味方だと気を取り直した。強くなければ愛する者を守れないと火事の日に気が付いていたことを話し、どこにいるはずのあの子の元にたどり着き、今度こそ守ってみせると自身のボタンの目に誓った。ボタンの目は目が取れてしまった際に主が自分の服から付けてくれたお揃いの物だと語る。このお揃いのボタンは彼を探し出せるようにあると考えて、体の一部となった仲間たちの為にもこれからも力を貸して欲しいと主人公達に頼んだ。主を見つけたら自分達がどれだけ大好きかあの子に伝えると語った。

 

主の少年

 火事の中、ぬいぐるみが覆いかぶさったことによって一人生き残ったリスリーの主。ぬいぐるみの中で火事をやり過ごす、お揃いのボタンを付けている、かわいいだけでは大切なものを守れないという似た発言をしていることから恐らくチッチョだと思われる。

 

キャトラ

 ネコ科の動物を苦手とするリスリーから動物扱いを受けて反感を覚えていた。しかし、物干ではためくリスリーの姿を見ると血が騒いで尻尾を振っていた。

 

主人公&アイリス

 リスリーとの交流を深める。

 

以上。