白猫プロジェクト ストーリー解体書 サワワ・カゼノカミ思い出ストーリー編

・登場人物

サワワ・カゼノカミ

 風神見習いの少女。風の力を使う風神の巻物を所持しており、それに準じた行動をしている。

 

 飛行島に来た当初は、上昇気流の術で高い所から見て人を探そうとしていた。巻物を読むのに集中しており、キャトラ達が来たのに気付かず声を掛けられると驚いていた。風神見習いであることをキャトラ達に話すと、風を操る力を見せて欲しいとキャトラにねだられる。最初は風神の力は戯れに使うものではないと力を使うことに躊躇いを見せたが、キャトラのしつこさに負けて風神の力を使った。

 

 風神の力を使う際には不思議な印を結んでヒュー・ピュー・ゴウと唱えた後、風来!と口に出すことで風を操ることが出来る。見習いであるために力の加減が出来ず、キャトラを突風で吹き飛ばしてしまった。

 

 双子の姉妹がおり、風神の自身と雷神の姉妹がいる。共にまだ見習いであり、修行の旅をしているが、雷神の姉妹は飛行島付近が珍しく一人で行ってしまったと話している。故郷では風神と雷神が協力して天気を司る役目があると語って、立派な風神と雷神にならなければならないと気負いしすぎている節があった。そのため、キャトラから適度な息抜きや適当に楽しむことも必要だとアドバイスされるも、そのやり方を調べるために巻物を読み始めるという生真面目な性格を見せた。

 

 判断に迷うことがあると巻物に目を通していた際には今までは人の住んでいない所にいたため、風を吹かせても問題は無かったが、人の居る環境で風を吹かせれば雲の移動等で天候に影響を及ぼしてしまい、必然的に農業や漁業に影響を与えてしまうことに困っていた。自身の風は大勢に影響を与える責任重大な力であると自覚しており、自身の知識不足を嘆きながら先人の知恵である巻物を読み続けていたが解決方法は見つからなかった。キャトラからは細かいだけのルールは気にしなくても良いのではないかと提案されるが、風神見習いとしての責任を果たさなければならないとその提案は吞まなかった。

 

 ため息を吐いていた所を相談に乗るとキャトラ達が話を聞いてきた。風船を飛ばしてしまって泣いている子を見て、風を操り風船を戻してあげたことを話す。良いことをしたとキャトラ達からは褒められるも、風神の本来の役目は些細な個人的理由で風を吹かせることではないと言って見習いの立場上これでいいのかと悩んでいた。巻物を読んでどうすべきか調べると言って巻物を読み始めた。これを聞いてアイリス達は普段巻物に書いてある通りに力を使っているのに対して咄嗟の自身の判断で力を使うことが出来ていることに気が付いていた。

 

 飛行島に嵐が近づいた際にはずっと考え事をしており、うっかり嵐の気配に気付くことが出来なかった。キャトラから風神の力で何とか出来ないか問われると、巻物を読んでなんとかしようとする。しかし、風に煽られた巻物が飛んでいってしまい自身の考えで何とかしなければならない状況に追い込まれる。

 

 どうすれば良いのか悩んでいると、主人公がルーンの光を照らして手助けをする。ルーンの光から修行に来た意味を見出して、教本に書いていることをただ守るだけでは一人前にはなれないことに気が付く。アイリスとキャトラからも自分の意志で行動できる、自身を持ってと背中を押されて、風神のうちわを使用して飛行島の周囲にうすい空気の膜を張って嵐をやりすごすことに成功する。

 

 飛行島が無事嵐を抜けると主人公が拾ってきた巻物を受け取り、立派な風神になるためにこれからは巻物に頼らず、自分で考えて頑張ってみると意気込みを見せた。

 

双子の雷神

 サワワとは対になる雷神の見習い。雷神の仕事は空で稲光や雷を発生させて地上に落とすというもの。サワワと同じく見習いの身であり、現在は修行の旅をしている。飛行島に来る前までは共に行動していた模様。

 

主人公&アイリス&キャトラ

 サワワとの交流を深める。

 

・用語

風神の巻物

 サワワの所持している巻物。風の力を使う術や風神としての心構えがびっしりと書かれている。

 

上昇気流の術

 風を吹き上げて空の高い所に昇る術。サワワは人探しに使用しようとしていた。

 

風神のうちわ

 サワワが所持しているうちわ。風を起こすときに使用する。

 

・その他メモ

確認できた巻物の記載

第6条第1項 人間の生活をみだりにおびやかしてはならない。

第15条第3項 公共の利益のため、風の力を公平に公使するべし。

・人間が住んでいる環境で風を使用する際の心構えを記していると思われる箇所

第58条第7項、第79条第5項、第96条第2項、第129条第1項、第202条第3項、

第121条第5項

・嵐が来た時にサワワが確認しようとした箇所

第10条第5項

 

以上。