白猫プロジェクト ストーリー解体書 シャナオウ・H・K・M思い出ストーリー編

・登場人物

シャナオウ・H・K・M

 アンドロイド。アンドロイドが二派に分かれ戦争を行っている一方の総大将の弟(後継機)。現在は兄の元へ行く途中であり、諸国を巡り見聞を広め、力になってくれる人を探している。将の器であるため、味方を鼓舞するようなハイテンションでカタカナ言葉交じりの話し方をする。キャトラから落ち着いて話が出来ないと普通に話すことを要求されると落ち着いた普通の話し方をするようになった。

 

 テングロボを師匠としており、その師匠が存在に気付いた自身の体の中にある八龍のルーンが大将の弟の証拠。このルーンの力を兄もあてにしているだろうと考察しているが、自身が単身戦陣に加わっても戦況は変わらないと考えて旅をしながら従者になりそうな者を探している。戦争に向かうという理解があればアンドロイドでも人間でも構わないと話している。戦の意義を疑っており、見極めるためにも兄の元へ向かおうと考えている。現在、従者は一人もいない。

 

 アンドロイドでありながら、眠り、夢を見て、悪夢を見れば寝汗をかくという人間と全く変わらない心の機能を持つ。ベンケイと思われる男にパパだと近づかれて傷を負わせた過去の出来事を夢で見て、苦しんでいる様子を見せた。この男との関係や出来事はキャトラ達には話さなかった。

 

 周りに部下がいないにも関わらずテンションを上げた話し方をするのをキャトラに指摘された際には、そういう仮面を被っている内に本当にそういう性格になることもあるという人間の様なあるあるを言ってキャトラを困惑させた。キャトラからはうるさい話し方や奇天烈な言動をたしなめる様な発言をされており、少しは自分の思い通りに行動して欲しいと言われてしまうが、戦で大事なのは発想であり、常に頭を柔軟にしなければならないとそれを拒否していた。

 

 まだ武勲は上げていないが変幻自在に軍を運用できる自信があり、それが自身の取り柄であるはずだと話している。兄の元に早く向かわないのかとキャトラに指摘されると風聞を頼りに兄の人間性を推測したところ苛烈であると考察しており、簡単には会ってくれないだろうと考えている。現在、兄の周囲はいつ誰に寝首をかかれるか分からない程乱れていることは把握しており、自身に才が無ければ容赦なく切り捨てられるだろうとも話している。殆ど人間のものと変わらない戦争状況にキャトラ達が驚いていると改良されたアンドロイドの心は人間も同じであると語り、それならば人の歩んだ血塗られた歴史を同じように辿ってしまうだろうと憂いている。しかし、そんな争いを続けるアンドロイドの中に争いを止めようとするものが現れればアンドロイドは一歩進めるのではないかと考えており、また進めなくても争いさえ減らせればと戦争を止めたいという考えを持っている。アンドロイドの進歩は早すぎたと考えており、戦を止めて立ち止まれば人間性を豊かにすることも可能だろうと平和の重要さを感じている。このことをキャトラ達に話すと、キャトラからは考え方など人間そのものだと評価されていた。

 

 ある日、苦々しい顔を見せており、主人公達に話を聞かれた。すると自身には夜叉の血が流れていると話して、我を忘れれば殺戮機械に変貌してしまうと語った。自身達と敵対するTAIRAのアンドロイド部隊と遭遇した際、建物の中へと入っていくアンドロイド達の姿を見ると何かが弾けたと表現して、恨みや憎しみが噴出したと語り、思考が出来たのは最初だけでそれからは我を忘れて集落ごとTAIRAの部隊を殲滅したという出来事を主人公達に話す。理では血も涙もないTAIRA達を見逃せば更に多くの悲劇が生まれてしまうとわかってはいるが、あそこまで徹底的な殲滅が必要だったのかと自身の行いについて思い悩む。理で心を麻痺させて冷酷な殲滅を行うのはただの戦闘マシーンであり、心はなんのためにあるのかと、自身の行いを悔み苦悩していた。

 

 それを見た主人公がルーンの光を照らすと、この悩み、この苦しみこそが将が背負うべき物だと気付きを得る。戦は何の犠牲もなく済むものではなく、その犠牲を少なくするために心を鬼にして敵を倒さなければならないと語った。しかし、キャトラからはそれは開き直りであると指摘される。それに対しては己の選んだ修羅の道、それに悩み続け、その責め苦を受け続けるのが自身の役目であると開き直りではないと語った。

 

 破壊や殲滅は最小限の方が良いと語るも、汚れ役は誰かがやらねばならずそれが自身なのだと語る。それを受けたキャトラからは、戦争を自身が思う一番早いと思う方法で止めなさい、心は人間そのものであり、その心を失わずに正しいと信じたことをやりなさいと背中を押される。その為にはまず、諸国の猛者を陣営に引き入れる必要があると、戦争を一刻も早く止めるべく動き始めた。

 

夢に出てきた男

 シャナオウの悪夢で出来た男。生後一日だと自己を語り、シャナオウをパパと呼んで近づいた。気持ち悪がったシャナオウから傷を負わされると自身に傷を付ける者の存在は始めてだと語っていた。

 

 フォースタープロジェクトイベント内や声からしてベンケイだと思われる。

 

マザーヨリトモ

 シャナオウの兄。アンドロイドが二派に分かれた戦争の一派MINAMOTOの総大将。

 

 現在、周囲は混乱を極めており、誰に寝首をかかれるか分からない状態となっている。そのこともあって苛烈な性格をしており、弟(後継機)のシャナオウも才が無ければ容赦なく切り捨てるだろうとシャナオウからは推測されている。

 

テングロボ

 シャナオウの師匠。シャナオウの体内の八龍のルーンの存在に気が付いた。

 

キャトラ

 奇天烈な言動やテンションの高い話し方をするシャナオウに対しては、変態の眷属と揶揄したりと落ち着いて会話させてほしいと手を焼いていた。しかし、飛行島の誰よりもシャナオウの人間そのものの心を評価しており、戦争への苦悩を話すシャナオウに対しては武力で解決することは絶対に賛成できないが、心を失わず正しいと信じたことをやり、戦争を終わらせるよう背中を押した。

 

主人公&アイリス

 シャナオウとの交流を深める。

 

・用語

TAIRA

 シャナオウ属するMINAMOTO一派と戦争状態の組織。シャナオウ曰く、血も涙も無い非道な行いをしている。 

 

八龍のルーン

 シャナオウの師匠テングロボが存在に気付いたシャナオウの体内に存在するルーン。具体的な効力などは明言されていなかったが、このルーンがシャナオウがマザーヨリトモの弟の証明であり、マザーヨリトモがシャナオウに期待をする要因の一つとなっている。

 

以上。