白猫プロジェクト ストーリー解体書 ヴィルフリート・オルクス(私立 茶熊学園ver)思い出ストーリー編

・登場人物

ヴィルフリート・オルクス

 キャトラからはいつまでもビビっていることはないと馴れ馴れしく接されていたが好きにするが良いと気にしている様子はなかった。また、キャトラに後ろを向くよう咄嗟に注意して何もない所を向かせるからかう様子もあった。

 

 アイリスから学生服について聞かれた際にはただの学生服では釣り合わないため改造したことを話した。キャトラから相当な歳だということを指摘されると学びの資格は齢に左右されない、死してなお修学に終わりはないと自身の持つ学習への価値観を伝えた。

 

 不死者の帝王として蘇らせてほしいと陳情する死者の魂の言い分を聞き、正当性がある者を不死者として蘇らせるという仕事を改めて主人公達に伝えた。キャトラからやりすぎないよう注意を受けるが、裁きは厳正に行っており、怨みが強くても正当でなければ力を貸さないと話す。また、蘇らせることはせずとも一人一人全ての魂と話をしており、刻を費やしても聞ける者が耳を傾けなければならない、裁かれて土に還るか不死者として恨みを薄めて地に還るか、いずれの道でも魂は循環しなければならないと自身の使命を語っていた。

 

 恰好からはしゃいでいるとキャトラから思われていたが、実際にははしゃいではいないものの、若返った気分で高揚していると話している。アイリスからイケていると言われるとやはりなと返していた。

 

 ラクゴを知らないキャトラにエンチョーやシンショーといった名人が有名であると語るが、キャトラは知らないと言っており不勉強な猫だと言ってラクゴは言葉がわかれば誰でも楽しめる芸だと語り、一席披露することになる。そこではソウルや魔物の名前の由来を頓珍漢な解説をするという滑稽噺ソウルを披露した。

 

 「大きいことを言うようですが今ではヴィルフリートと言えば私一人でございます。」という自己紹介を披露してキャトラから面白いと評価されていた。ラクゴのマクラというものがこれにあたり、本題に入る前の四方山話を例に挙げた。ピンと来ていないキャトラに実際に披露した。そこでは暑い所や寒い所の出身の人々が暑さや寒さに強い訳ではないという話を語り、人々は環境に適応して工夫をすることで生きていることを話してところで工夫と言えばと本題に入るデモンストレーションを行った。それを聞いたキャトラはマクラがこの世間話を意味していると分かっておらず、続く本題でマクラの正体が語られると思い込んでおり、そういった頓珍漢なとこはラクゴによく登場するはっつぁんの様な奴だと話していた。

 

 ラクゴを気に入ったキャトラからもう一度やって欲しいとせがまれる。いつもの様なシュールなカンジよりもわかりやすいと話すキャトラにはシュールも大切だがその意見もわかると話す。ラクゴは長年研ぎ澄まされた完成された芸能であり安定感があると語った。だが、芸とは進化するものであり過去の作品にしがみつくものではないとも語る。キャトラから新しいお笑いは好きではないのではと聞かれると過去をないがしろにして流行を追うだけもまたお笑いの本質ではないと話す。積み上げ、更に高みを目指し、時に崩すのが理想とする笑いだと語り、自身の妻の理想もそうではないかと予想していることも話した。

 

 妻は起きそうな気配があると近況をキャトラ達に話す。妻は笑いを好み、目ならぬ耳が肥えており、それははるかに自身を凌駕していると語った。登校初日の際、やばい!遅刻だ!と飛び起きるという朝寝坊する帝王のネタを行うと妻がピクリと反応したことを話して、妻は学園モノを好むのかもしれないと憶測を立てた。学生である今の自身の状態を千載一遇のチャンスだと感じて学生であるというギャップを活かして畳み掛ければ過剰な期待はしないが今度こそ目覚めるかもしれないと希望を持ち始めていた。

 

 その後、静かに落ち込んだ様子を見せる。キャトラ達に学校あるある33連発がダメだったと話す。未だ目覚めない妻を出るタイミングを逸した芸人の様だと話して、選んだ手段はギャグでも妻の目覚めは悲願であると話し、さすがに堪えると苦しむ様子を見せた。

 

 素直な起きての一言を妻は待っているのではないかという以前アイリスがした指摘から気ならば常にあったと話す。しかし、相手は妻であり一筋縄ではいかない、工夫をした先で素直な告白をしなければならないと考えている。ラクゴの噺には夫婦の絆を描いているものも多く、最適な題材があればそれにからめて告白することができると話して、主人公に発想には一目置いている、もう一度力を貸して欲しいと頼んだ。

 

 主人公からルーンの光を受け取ると不死者の帝王である自身にも隔たり無く注ぐ希望の光だと話して、策を思いつく。確実とは言えないと後ろ向きに考える自身にキャトラから普段はギャグばっかでも実際は立派な奴、胸張って突撃しなさいと激を飛ばされる。

 

 それから、妻の目の前で飲んだくれの夫が愛する妻の前では素直な言葉が出ないというラクゴを披露。そして良いおはなしねという一言と共に妻が目覚める。この時を待っていたと一言妻に伝えた。

 

 ヴィルフリートの妻。数千年の間眠り続けている。

 

 笑いが好きであり、目ならぬ耳が肥えている。ヴィルフリートが登校初日に行った寝坊する帝王というネタも、彼の一言のギャグで状況を察してピクリと反応していた。アイリスからは眠っている状態でも夫婦の絆で結ばれていると評価されている。

 

 ヴィルフリートが夫婦を題材にしたラクゴを披露すると、長年の眠りからついに目を覚ました。

 

キャトラ

 ヴィルフリートの行う普段のシュールなギャグよりもラクゴは理解しやすいといって全く知らなかったラクゴをヴィルフリートがきっかけで好むようになった。

 

主人公

 ヴィルフリートからは冥府の底よりも更に静かな男と称されている。発想には一目置かれており、ルーンの光を使ってヴィルフリートに策を授けた。

 

アイリス

 ヴィルフリートが学生服を改造したことを知ると、お裁縫部に勧誘しようかと考えていた。

 

・用語

滑稽噺「ソウル」

 魔物やソウルの名前の由来を頓珍漢に説明するというラクゴの噺。

 

以上。