白猫プロジェクト ストーリー解体書 シャンピニオン・プワゾン思い出ストーリー編

・登場人物

シャンピニオン・プワゾン

 飛行島に来た際にはいきなりキノコは料理をするときに水で洗わないでねと注意喚起を主人公達に伝えた。キノコは大地からの美味しくてメルヘンな贈り物だと表現している。メルヘンな理由は謎が多いことためであり、何万種類ものキノコがあると言われている、光るキノコも存在するなど未知のキノコが沢山存在することを語った。引っ越しキノコとしてシロタマゴテングタケをキャトラにプレゼントするも、致死性の猛毒を持っていることから受け取ることを拒否されていた。シロタマゴテングタケの光沢、ヌメりを男前だと称してキスをするふりをしてキャトラを慌てさせていた。

 

 アイリスからなぜキノコが好きなのかと問われると何かを好きになるのに理由がいるのかと返答した。キャトラから趣味として毒キノコまで愛しているのはちょっと変わっているのではないかと指摘されると、あくまで毒というのは食べる側の都合であり毒性を宿すのは身を守るためであることを解説して視野が広がる話だとアイリス達を納得させた。また、食べられることしか出来ないキノコがうっかり口に入れた相手を痺れや死に至らしめる結果を痛快と語り、寡黙な反撃の一撃でありシブイとカッコよさを語っていた。この価値観は主人公から同意を得られていた。

 

 松茸ご飯の釜を抱えて主人公達の前に現れた際には松茸ご飯のおすそ分けを行っていた。最近知り合った人物(恐らくマイと思われる)からおいしいお米を貰いそれを松茸ご飯にしていた。その香りは嗅いでいるだけでよだれが止まらないほどで自身の語るキングオブキノコ、秋の味覚の帝王という表現に誰も異を唱えなかった。アイリスもキャトラも松茸を食べられることに歓声を上げており、あっという間に釜のご飯を完食してしまった。味は満場一致で本当においしかったという評価であり、キノコ、バンザイと主人公達に思わせるほどだった。

 

 後日、キャトラからもう一度松茸ご飯が食べたいとねだられるもあの時使用した松茸は貰い物であり実際買うとなるとこれだけの金額になると掌に数字を書いて主人公達を驚かせた。悪事に手を染めない限り食べられない程高級であるため、もう一度食べるために悪事を働こうとするキャトラにはキノコはそんなこと望んでいないとたしなめた。また、キノコの野望はもっと遠大であるとも語り、不敵な笑みを浮かべて今わかるとだけ言ってその場を去ってしまった。

 

 ある日、キャトラのしっぽの先とアイリスの髪の中からキノコが生えてくる事態が発生。それを相談されると茸ガ刻が訪れたと語る。キノコは菌類であり、胞子が根付き菌糸を伸ばして養分を得られればどこでも繁殖するとキノコの生態を解説する。キノコの正体は大宇宙の侵略者であり地上全てを埋め尽くして支配する時をキノコは狙っていたと語る。こうなってはもう自身でも止めることは出来ずあらゆる生命体を覆いつくすまでキノコは無限に広がり続けると語る。それに対してキャトラはキノコをそんな悪い奴だとは思わなかったと発言するもそれに対してはキノコには善も悪もない大宇宙の摂理であると反論した。大人しく茸ガ刻を受け入れるしかないと話すが、キャトラはそれを拒み、もういちど松茸ご飯をお腹いっぱい食べるのだと抵抗する意思を見せた。

 

 それに答えた主人公がルーンの光で島を包み込むとキャトラ達から生えていたキノコがポロポロと落ちていった。茸ガ刻を止められたことに動揺していたがルーンの光が再び集まると何者かの意志がキノコは善も悪も超越した存在であり自然が選ばないのであれば逆らわず身を潜めるということに気付かされる。そのことからまだまだキノコの真意がわかっていなかったとを知り、不自然な支配をキノコは望まないことを悟る。今回の騒動では自身が浅はかであり迷惑をかけて申し訳なかったと謝罪をした。その後、キノコは美味しいけれど存在は中立、人類が愚かな行為を続ければ世界に牙を剥くかもしれないことを忘れないでねと話した。

 

キャトラ

 松茸ご飯を食べてからはその美味しさに虜になっていた。シャンピニオンが引き起こした茸ガ刻の騒動も自身たちに生えていたキノコが松茸だったことに気が付くとこんなに美味しい侵略ならば週一でも良いとまで語っている。

 

アイリス

 キノコ料理についてのアドバイスシャンピニオンに質問するとその答えをヘレナと共有しようとしていた。

 

 松茸ご飯を食べる際には食欲を隠し切れないキャトラをたしなめるも自身も食べたいと願い出た。いざ渡されると歓声を上げていた。

 

主人公

 毒キノコによる寡黙な反撃の渋さを語るシャンピニオンに唯一共感を示した。キャトラからは確かにキノコに似ている感じがするとコメントされていた。

 

・用語

茸ガ刻(きのこがとき)

 数万年に一度訪れるキノコが地上全てを覆いつくす現象。今回はシャンピニオンが発生させた。

 

以上。