白猫プロジェクト ストーリー解体書 ゲオルグ・ランディル思い出ストーリー編

・登場人物

オルグ・ランディル

 飛行島に世話になる以上せめて警護くらいは、と周辺の空を巡回していた。

 エクセリアを探しており、木陰でラピュセルと共に昼寝をしていることをキャトラから聞くと、竜の国を離れてから気の緩みが見られると話し、諫めようとしていた。

 キャトラからは王女でも休みたい時に休むべきではと言われるも、陛下かエクセリアの指南役を仰せつかっていることを話し、エクセリアを一人前のドラグナーにするのは至上命題だと語った。

 槍の鍛錬の準備をしようとしたところにアイリスが話しかける。

 ヘレナからの差し入れを渡しに来たアイリス相手にひどく動揺した様子を見せて、しどろもどろになってしまい、会話が続かなかった。

 その様子をキャトラからは不思議そうな目で見られていた。

 

 エクセリアに槍の鍛錬をして際には、少し休憩させて欲しいと頼むエクセリアにこの程度で音をあげては一人前のドラグナーには程遠いと聞き入れなかった。

 前よりも鍛錬が厳しくなっていると抗議を受けるも、エクセリアの気の緩みを正すものであるため、あと一万本と鍛錬の追加を課した。

 もう無理だと言うエクセリアには竜騎士団ではこの程度当たり前にこなすと追い込み、エクセリアが涙ぐみ始めてしまう。

 それに慌てた様子を見せ、見ていたアイリスからも十分頑張っていると休ませることを進言されると、どもりながら反論しようとした。

 しかし、エクセリアが泣き出してしまったため、慌てて今日の鍛錬は中止、自分は巡回の時間であると言って逃げ出してしまった。

 

 キャトラから、あれ程のやる気があったのにアイリスに進言され、エクセリアが泣くとあっさり食い下がったことから、女の子が苦手だろうと言い当てられてしまう。

 何を言っているのだと言葉を詰まらせながら必死に誤魔化そうとするも、わかりやすすぎるとキャトラにはお見通しだった。

 カグツチからも見苦しい虚勢を張るな、かえって見苦しいと指摘され、アイリスもエクセリアも居ないため、正直に話してみるべきだとキャトラにも言われる。

 それでも話そうとしないのを見かねたカグツチが暴露しようとした所、それを止めさせ包み隠さず話すことを決める。

 竜とドラグナーの男達に囲まれて日々を過ごしていたことから、女性とどう接したら良いのかわからないと悩みを打ち明ける。

 王族の身分ではあるが、年頃の娘であるエクセリアに対してどう接したらいいかわからなくなると言って、指南するのが悩みの種だと語った。

 鍛錬の時も困っていたのかと聞かれると、あれは良かれと思ってやったこと、まさか泣かれてしまうとは、と動揺したことを話した。

 自分が不甲斐ないと話し、指南役としての責務が果たせていないことに悔しさを感じていることを話すと、カグツチから一つ策があると伝えられる。

 然るべき時が来たら見せてやろうと言うカグツチを信頼しきっており、信じて待つと期待している様子だった。

 

 カグツチを自身の半身、かけがいのない相棒と言って強く信頼している様子を見たキャトラから、どうやってカグツチを手懐けたのかと質問される。

 それには少し長くなるがと前置きして、自身の過去を語り始めた。

 自分は昔はドラグナーを目指していなかったこと、己の力を過信していたこと、竜に乗って戦うなど己の身一つで戦えない軟弱物のすることだと見下していたことなどと意外な過去を話す。

 己の力が竜に勝っていることを証明する為に様々な竜に挑みかかったと言う過去も話し、命こそ奪っていないがやっていることは竜狩りと変わらないと過去を思い出し、愚かの極みと悔やんでいる様子を見せた。

 そして、当時、凶暴な火竜として名を轟かせていたカグツチと出会う。当時のカグツチも自分と同じく竜こそが地上最強の種族だと力を誇示していた。

 何日もの間、カグツチと戦い続けたが、今までの竜とは比べ物にならない強敵だった。しかし、当時の竜騎士団がカグツチを取り押さえに決闘の場に乱入してきた。

 頭に血が上っていたため、獲物を横取りされたと激怒、カグツチと背中を合わせてドラグナーを次々と倒していった。

 しかし、浅はかにもその勢いで当時の騎士団長にも勝負を挑み、惨敗。

 その後は、団長に延々と説教されて竜騎士団に入団させられた。逆らえば再び制裁されるため頷くしかなかったと語っている。

 その時から、カグツチとは奇妙な連帯感を覚えるようになり、その後も紆余曲折あったが結果としてドラグナーになったと過去の話をしめくくった。

 キャトラから問題児同士お似合いだと言われると、自分でもそう思うと答えた。

 

 カグツチから遂に策を成す時が来たようだと言われ、動き始めるカグツチを見守った。

 カグツチはエクセリアに話しかけ、一度しか言わないと前置きして率直に自分がエクセリアとの会話を不得手としていることを暴露する。

 それに驚いていると更にカグツチは態度を改めるように、泣けば済むという甘い考えを捨てろとエクセリアに説教をした。

 このカグツチの行動に怒り心頭となり、すぐに口を閉じろと命令してエクセリアにはこれはカグツチが勝手に言っているだけだと弁明した。

 しかし、エクセリアはショックを受けた様子で謝罪を一言するとその場から立ち去ってしまった。

 今の調子では遅かれ早かれいずれバレると主張するカグツチには、言い方がある、皮肉か小言しか言えないのかと口論となった。

 口論が加熱していくとあの時の決着をつけるかというカグツチの売り言葉に買い言葉で上等だ今度こそねじ伏せてくれると戦闘を開始してしまった。

 

 このままでは飛行島が火の海になる、お手上げだとキャトラが主人公に泣きつくと、主人公がルーンの光を放つ。

 それを見て戦闘を中断すると、アイリスがエクセリアを連れてやってくる。

 エクセリアが言いたいことがあるとアイリスに告げられると身構えるが、エクセリアは何も言わずに逃げ出したことを謝罪した。

 顔を上げてくださいと、慌てた様子を見せ、自分が悪いことを伝えるも、エクセリアは負担になっていたことに気付かなかったと誤解をしている様だった。

 キャトラから正直に言おう、これ以上は話がこじれるだけだと言葉を貰うと本心を話す決心をして、今自分が何に悩んでいるのかを包み隠さず伝えた。

 エクセリアからはそういうことだったのかと理解してもらうも、全ては自分の未熟が故の事、かくなる上は団長の座を辞してしかるべき処分を受けると、一人で話を進めてしまった。

 落ち着く様にとエクセリアに言われ、何も悪くないから安心して欲しいと言葉を掛けられた後に、私は自分をなんとも思ってないからと言われる。

 その言葉に呆然となってしまうと、慌ててエクセリアはそのままの意味じゃないと弁明した。

 自分はエクセリアにとって一番尊敬するドラグナーであること、導いてくれ大切な人、その事実だけは何があっても変わらない、そんなに気負ないで何を言われても大丈夫だからとエクセリアから気持ちを伝えられる。

 それにはもったいないお言葉と返して、その場は丸く収まった。

 カグツチには改めて礼を言った。頭が回ると評価するカグツチならこうなるとわかっての策だったのだろうと話すと、考えすぎ、ぐずっていたため喝を入れたかったと素直には受け止めてもらえなかった。

 その後はキャトラの提案でお茶会が開かれ、エクセリアに誘われると、どこまでもお供しますと大袈裟に返答した。

 

カグツチ

 ゲオルグのエクセリアに対してどう接すればいいのかわからない時があるという悩みに一策を投じて、結果的にエクセリアとゲオルグに本心を語り合わせた。

 過去の自分とゲオルグについて話を聞いていたキャトラはゲオルグの過去を意外と言って、自分の過去には今と変わらないと発言している。

 エクセリアに話しかけた際にはあなたから話しかけてくるのは珍しいと言われていた。

 エクセリア、ゲオルグ両者から本音を話せたことへの礼を言われるが、素直には受け取らず小言を返していた。

 

エクセリア

 竜の国を離れてから気が緩んでいるとゲオルグから判断されて、かなりハードな槍の鍛錬を課され、泣き始めてしまった。

 カグツチからゲオルグが悩んでいることや態度を改めるよう言われた際には、勘違いからごめんなさいと一言だけ言ってその場を去ってしまった。

 自分がゲオルグの負担になっていると勘違いをしており、ゲオルグの本心を聞くと、自分の本心も語って互いの理解を深めた。

 

キャトラ

 ゲオルグが女性と上手く話せないため、いつも一緒にいるアイリスとは別行動をとっていた。

 ゲオルグが女性と接することを苦手としている事に気が付くと、一人彼の相談役となった。

 

アイリス

 ゲオルグとは会話が続かないため、主にエクセリアと行動を共にしていた。

 

主人公

 キャトラに頼まれて、ルーンの光でゲオルグカグツチの喧嘩を仲裁した。

 

以上。