白猫プロジェクト ストーリー解体書 私立 茶熊学園NORMAL編(3/3)

・登場人物

ソウマ

 学園の生徒たちが勉強のし過ぎで倒れてしまい、テストを受けれたのが主人公とアイリスと自身を含む三人という異常事態に直面する。この状況に覚えがあると話してスクールアーツの技の一つ授業ボイコットを使用する。すると、裁縫や勉強への欲求がコントロールできなかった主人公達が正気に戻る。主人公達にスクールアーツには学習意欲を無限に高める強化合宿という技があることを話して、意欲を抑えられなくなった者は勉強のし過ぎで倒れてしまうと解説した。学園のどこかにスクールアーツを利用して学園を混乱させている元凶が居ると判断してそれを倒すことを決意。同行を志願した主人公達と共にスクールアーツで鍛えられた特殊なソウルである学力を辿って調査を始める。

 

 森の奥から強い学力を感知すると、スクールアーツの優秀な使い手である優等生が居ることを察する。学園を包む強化合宿の規模から学年主席レベルの使い手であると考察する。強さを説明する際に自分だったら逃げると話すものの、主人公の学園を守りたい思いを聞くと無理矢理勉強させるのは気に入らないと話して森の奥の洞窟へと進んだ。

 

 洞窟ではスクールアーツの技の一つである幽霊部員を使用して気配を殺して、一人偵察へと向かう。洞窟では強化合宿の効果によって魔物にとっての学習である戦闘を魔物内で繰り返している様子を発見する。戦いに巻き込まれる形で不良星たぬきに背中から突撃されて技が解除されてしまう。魔物たちに気付かれると主人公達を連れて逃げ出しながら強化合宿の効果で強力になった魔物達が外で暴れ出してしまえば大変なことになるとより一層元凶を倒す決意を固める。元凶への対策としてスクールアーツの禁術である強制停学を使用することを考えていた。強制停学を使用すれば元凶のスクールアーツを封印することが出来ること、そしてそれを使えば自身は停学もしくは退学になってしまうことを主人公達に話した。

 

 逃げた先で洞窟の向こうの遺跡をキャトラが発見する。遺跡内は学力によって形成された教室が存在しており、遺跡内にも関わらず机や黒板は新品の様な状態だった。教室内に入るとチャイムが鳴り出して授業を始めるというアナウンスが入る。教室の入り口から魔物達が出現すると主人公達と共にそれに応戦した。

 

 魔物を討伐すると禁術である強制停学のリスクについて主人公達に言及される。茶熊学園を去って欲しくないという主人公達の言葉は聞き入れず、一度学校を捨てた身であるためもう一度停学するのは訳ないと話した。

 

 廊下を進むと職員室と書かれた扉を発見する。中にスクールアーツの使い手が居ることを確信し、職員室へと入ると光を放つルーンを発見する。ルーンの光を浴びると主人公達の勉強への欲求が止まらなくなり、授業ボイコットを使用して何とか正気に戻す。しかし、スクールアーツを使用する自身ですらルーンを見ると勉強への欲求が止まらなくなると話して、ルーンの封印を行おうとする。

 

 すると、ソウルの塊が一匹の魔物と化してルーンを守るように立ち塞がる。ダークティーチャーと名乗る魔物を相手にルーンを封印するため戦闘を行う。

 

 ダークティーチャーを討伐するとスクールアーツ奥義強制停学を使用しようとする。キャトラ達からは停学や退学になって欲しくないと禁術を使用することを止められるが、ダークティーチャーを倒しても勉強への欲求は止まらず、余計欲求が高まっている現状を見て使用を決意。学園生活があっという間だったと話してちょっとは学校もいいなと言って強制停学を使用してルーンを封印する。ルーンの学力によって形成されていた教室は消滅して元の遺跡へと戻っていった。技の反動によって眠気に襲われてその場で眠りに落ちて主人公達に学園まで運ばれる。

 

 ルーンが封印されたことで生徒たちは正気を取り戻して後遺症もなく平和な状態に戻った。しかし、禁術のリスクとして停学もしくは退学になると聞いた主人公達、そしてそれを聞いたクライヴ達生徒からカムイへ自身の処分について考えて欲しいと嘆願されていた。それを聞いたカムイは混乱しており、処分する気はないと話す。

 

 目が覚め、処分について嘆願している主人公達に合流するとスクールアーツにおける停学とは一時的にスクールアーツが使用できなくなること、退学は一生スクールアーツが使用できなくなることだと勘違いを訂正した。安心した生徒たちから様々な部活動に誘われるが、考えさせてくれと困った姿を見せた。

 

 すべて解決した後、伝声のルーンを使用して依頼主に今回の事件の報告を行った。その時の会話から初日に送られた武器は依頼主から送られてきたこと、調査は続行であり茶熊学園の生徒として在籍を続けろという指令を受ける。茶熊学園を気に入ったかという質問に対しては退屈しなかったと答えた。

 

主人公&アイリス&キャトラ

 強化合宿によって勉強意欲を高められていた時には他の生徒の様に倒れる程ではなかったが、体力が消耗しきっている状態だった。アイリスはお裁縫、主人公は参考書からノートの書きとり、キャトラは特に明言していなかったが勉強への意欲はあった模様。

 

 テストを受けられたのが自身達とソウマの三人(キャトラはその場に居たがテストは受けなかった。)だけだっため、異常な事態が起こっていると確信して、ソウマと共に元凶の討伐へと向かった。

 

 学年主席レベルの相手をしなければならないとソウマに伝えられるも、主人公にみんなが目標をかなえるために勉強する場所である学園を守りたいという強い意志があり、アイリス達もそれに賛同する。そのことが伝わると元凶の元へ向かうことをソウマは決心した。

 

 スクールアーツの用語の停学、退学を茶熊学園を停学、退学することと勘違いしており、ソウマが強制停学を使用することを止めようとした。後日、ソウマの口からスクールアーツの使用ができなくなる状態を指した言葉だと説明されると誤解を生むような言葉にキャトラが怒るも皆、安堵した様子だった。

 

クライヴ

 生徒の中では比較的強化合宿の影響が薄く、倒れた生徒の救助などを行っていた。

 

 ソフィの身を第一に考えており、彼女の元に向かうと参考書を閉じるように言って勉強を止めさせていた。

 

 ソウマが元凶に向かう前に自身達に使用した授業ボイコットのおかげで勉強への意欲は他の生徒に比べて幾分収まっていたが、術が切れかかるにつれて法律の勉強をしたくなってきたと苦しんでいた。主人公やソウマが元凶を止めてくれると信じており、そう言って皆に正気を保つよう呼びかけていた。

 

 事件が終わり数日後、ソフィに告白しようと会いに行く。しかし、その場でエドっぴーの頭を撫でているソフィを見て、すでに想い人が居ると判断して何も言わずその場を去った。

 

ミラ

 もやしへの探求心が止められず、食堂前の校庭を畑にしようとしていた。それをソウマに止められるも正気ではなく、ソウマから布教はどうしたと問われると誰も信者になってくれないと話してもやしへの情熱は冷めなかった。明らかに正気を失っていると判断したソウマから自分が信者になると志願されると、落ち着きを取り戻して眠りについた。

 

 ソウマの術によって一時的に正気に戻るも、術が切れかかると教室内でもやしを栽培しようとしてクライヴから止められていた。

 

 その後はまた正気を取り戻して生徒達に勉強は止めて自分を信仰するよう呼び掛けていた。

 

カモメ&ザック&フラン

 強化合宿の影響で疲れているのに勉強をしてしまう状態になってしまう。ソウマに術を掛けられる前から勉強への意欲に苦しみながら倒れた生徒を保健室へ運び、保健室に空きが無くなると寮まで運んでいた。この際、ザックはギターの練習のし過ぎで手から血がでていた。

 

 ソウマから術を掛けられた後もソウマたちが元凶を倒すまで生徒たちの介抱を行っていた。

 

ソフィ

 クライヴが助けに来るまでは眠気を我慢しながら勉強をしており、エドっぴーの人形を手に取ってエドっぴーが自身に寝ないよう語りかける人形遊びをして眠気に抗っていた。

 

 クライヴによって参考書を閉じさせられ、わずかに正気を取り戻すと放送室で授業が休校になったこと、無理な勉強は止めるようにと放送を行った。

 

 ソウマから術を掛けられた後は皆と協力して生徒の介抱をするが、術が切れかかると複式簿記のことしか考えられないと話していた。

 

 事件が終わって数日経つと、着ぐるみのエドっぴーの頭を撫でながら、着ぐるみを着て新体操を行えば新体操部に人が増えるのではないかと考えていた。

 

ヴィルフリート

 強化合宿の影響を一切受けていなかった。学園の異常事態を目にすると部の高座に人が集まらないと話してソウマたちとは別に単独で事態の解決を行おうと動いていた。

 

 ソウマ達が事件を解決した数日後、遺跡に向かい執念の塊となったダークティーチャーと対峙する。茶熊学園のある島では数千年前に学び舎があったことを話してダークティーチャーがそこに居た教師だったのではないかと推測していた。

 

 力を得て何を望むとダークティーチャーに問いかけると教育、学びを求める者のために教えると回答される。その意見には教育とは知識の伝授にあらず、人格の薫陶であると語り否定はしなかった。そのことを忘れて師と弟子が馴れ合うことをくだらないと吐き捨てたが、ダークティーチャーの教えは後生のものが通り過ぎていると話して生きる場所は無いと判断し存在を消し去った。

 

カムイ

 強化合宿の影響を受けて三日続けて研究を行っており、眠気に襲われていた。

 

 事件解決後、ソウマ達の働きに感謝していたものの、主人公達の勘違いからソウマを茶熊学園から停学、退学させてしまうのかと詰め寄られ困惑していた。

 

ダークティーチャー

 職員室に置かれていたルーンから出現した魔物。正体は数千年前茶熊学園のあった場所の学び舎の教師。

 

 ヴィルフリートから力を得て何を望むと問われた際には善も悪も法も無法もない教育、学びを求める者のために教えることと回答したが、その教えは後生の者が通り過ぎている物だと判断したヴィルフリートによって存在を消し去られた。

 

グリーズ

 食堂の調理を担当していた。強化合宿の影響は受けていない様子だった。勉強熱心が過ぎる生徒たちを心配していた。

 

理事長

 ソウマの依頼主。ソウマに潜入調査を依頼して武器を送った。茶熊学園はこれからと不穏な言葉を残していた。

 

・用語

スクールアーツ

 学習能力そのものを高める武術。武術はノウハウの塊であり、知っている技が多ければ多い程有利であるため、短時間で多くの技を覚えられるよう学ぶ力を鍛える武術。

 

授業ボイコット

 ソウマが使用したスクールアーツ。強化合宿によって勉強への意欲を高められた対象を正気に戻す効果がある。効力は永続ではない。

 

幽霊部員

 ソウマが使用したスクールアーツ。気配を殺すことが出来る技。ぶつかられると解除されてしまう。

 

強化合宿

 ルーンの効果によって茶熊学園に影響を及ぼしたスクールアーツ。効果範囲に居る者の学習意欲を無限に高める。気持ちを抑えきれない対象者は勉強のし過ぎで倒れてしまう。

 

スクールアーツ奥義強制停学

 スクールアーツの禁術。対象のスクールアーツを封印することが出来る。リスクとして使用者はスクールアーツが一時的に使えなくなる停学、一生スクールアーツが使用できなくなる退学と呼ばれる状態になることがある。

 

 己のソウルを高めたうえで逆転させることで反転した学力で学びを求めるソウルを封じる。ソウマが使用した際には著しい体力の消耗と停学状態になった。

 

学力

 スクールアーツで鍛えられた特殊なソウル。

 

職員室のルーン

 正式名称は明かされなかった。凄まじい学力を放出しており、スクールアーツ強化合宿を茶熊学園全体に展開していた。

 

 遺跡内に教室を形成する、スクールアーツを使用するソウマですら勉強意欲を抑えられなくなる光を放射するなど、非常に強力な効果を持つルーン。ソウマの強制停学によって封印された。

 

伝声のルーン

 離れた場所でも会話することが出来るルーン。希少価値が高い。

 

以上。