白猫プロジェクト ストーリー解体書 3000万回のラッキーチャンス編

・登場人物

マール

 幸運の女神に仕える天使。幸運を与えることが出来る。困っている人を見過ごせないお人好しでそんな人に幸運を授けて助けることが出来る。助け出した人には「どう?ハッピー?」と聞くのがお決まり。

 

 ディオニスのトラブルをラッキーで解決した際に主人公達と話をしたことで行動を共にするようになる。

 

 鎧の留め具が外れそうなディオニスをラッキープレゼントで幸運を与えて助け出した。その後も落石に見舞われたテツヤにラッキープレゼントを行い助け出す。努力している者が不当な不運に見舞われれた者に幸運を与えるのが仕事であり、ディオニスは一週間の政務による鎧のトラブル、テツヤは仕事先でこき使われて眠気に襲われて注意が散漫になっていたなど自分なりに幸運を与える人を決めている。しかし、ガレアからはもっと幸運を与える際には厳格な審査をするべきと注意を受けていたがお小言として聞き流している。

 

 コヨミが雪のルーンをなくして彷徨い、寒さから意識を失おうとしていた際には焦ってラッキープレゼントを行うが、暖かな光で包まれてもお迎えが来たのかと勘違いしたコヨミは意識を手放しそうになってしまう。それを見て更に焦りを募らせもう一度ラッキープレゼントを行おうとするもガレアに止められる。近くに宿があったことでコヨミは助かったが、宿まで送っていったガレアに対してはラッキーにしちゃえば早いのにと話すも幸運を与えるということがどういうことかわかっていないと返答される。

 

 街で商人から満足な食料を賃金として渡されていない少年を見かけるとイジワルだと商人に憤って少年にラッキープレゼントを行おうとする。しかし、それを止めようとしたガレアから幸運の供給を絶たれて膝から崩れ落ちて意識を失ってしまう。

 

 少年の不運から魔物がおびき出されてしまいガレアと主人公たちはそちらの対処に回る。魔物に襲われないようにガレアによって意識を回復させられると彼に止められない隙に少年にありったけのラッキーをプレゼントしてしまう。それをガレアに叱られるも少年のためだと主張する。しかし、ガレアから過剰な幸運を与えられた者の顛末を見るべきだと言われて少年の様子を見守ることになる。

 

 妹のリィナと共に食事をしている少年だったが、妹から少年の分の食料が少ないためもっと食べ物を探しに行こうと提案される。向かった先は商人の家であり商人は魔物に襲われた不運に見舞われて意識を失っており、食料は取り放題の状態になっていた。その後も少年は食料をたくさん抱えたことでガラの悪い男からそれを奪われそうになったり、兵士から盗品なのではと連行されそうになるも少年たちと対峙した二人は不運に見舞われて意識不明の重傷を負ってしまう。

 

 幸運を与えすぎた少年はまわりの幸運を引き寄せて奪う状態と化してしまい、相次ぐ不運による重傷者を見て自身のしたことが過ちであったと気付く。過剰な幸運が他者の幸運を奪うことや幸運を奪われて運がゼロになった人間は死亡することを知らなかったため軽い気持ちで幸運を与えてしまったと強く自分を責めて暗然としてしまう。それを見たガレアからは「一度の失敗で立ち直れなくなる天使が誰を幸せにできる?」とまだ取り返せると叱咤される。

 

 その後、ガレアから幸運のあまり他者を犠牲にしている今の心境を聞かれた少年はいい気持ちではないと答えて自身の幸運を奪ってほしいとガレアに依頼する。ガレアから奪った幸運を渡され、今回の犠牲者たちはまだ息があり幸運ならば助かることを知らされると急いで商人、ガラの悪い男、兵士にラッキープレゼントを送った。

 

 幸運を与えるのはしっかりと考えなければいけないと事が治まり反省するもお人好しの性格は変えられず、木のふしに角が挟まったヴィルフリートをラッキープレゼントで助けようとする。この際は与えるラッキーをきちんと調節することで悲劇が起きることを防ぐという自身なりに考えての行動だった。

 

ガレア

 幸運の神であり不当な不運に見舞われる者に幸運を与える。黒い翼で幸運を奪い、白い翼で幸運を与える。自身に仕える形のマール共に行動している。神であるため不運を奪っても自身には影響はない。

 

 行く先々の困っている人に対してラッキープレゼントを行うマールの行動をいつもたしなめているがマールからはお小言として聞き流されている。

 

 ディオニスに幸運を与えた様子を目の当たりにして興味を持たれた主人公達には人間風情に名乗るな名などないと冷たく言い放つも付いて来るならば事情を説明すると言って歩き出す。付いてきた主人公達に丁寧に運の概念と自身たちの仕事について説明したことから棘のある言い方をするが実は親切なのだとアイリスから評された。

 

 説明が終わると主人公達にいつの間にか心を開いて話してしまったためこれからはダチだと急に友達認定をする。それに伴い主人公のことはブロウと呼び始める。魔物の出現する地域に立ち入ろうとする際には主人公達の戦力に期待していたことから戦闘能力はそこまで高くはない模様。

 

 商人から満足な食料を渡されなかった少年にマールが大きな幸運を与えようとすると今までになく強くそれを止める。そのためにマールへの幸運の供給を止めて彼女の意識を奪う。しかし、魔物の襲撃によって混乱した状況になってしまったため、マールが少年に過剰な幸運を与えてしまう。

 

 それからは少年が他者の幸運を奪っていく様子を見せてマールに運の性質を説明する。

 

 少年に現在の心境を聞いた際に運を奪ってほしいと依頼されると幸運を黒い翼で奪い取ってその幸運をマールに渡して被害者には息がまだあることを告げる。

 

 マールに幸運を供給していることに疑問を持った主人公からマールの正体を聞かれると、マールは以前自身が過剰に幸運を与えた者の被害者であり一度死亡していることを打ち明ける。死亡したマールに幸運の半分を分け与えることで彼女を天使として蘇らせたことも告白した。現在、マール共に世界を旅しているのは彼女への罪滅ぼしと幸運は本当に幸福なのかを確かめるためだと語る。神であるにも関わらず悩み苦悩する姿をキャトラからは自分達と変わらないと評される。

 

少年

 商人から満足な分の食料を貰えず困っていた。

 

 妹のリィナと二人暮らしをしており自身が稼いでこないと妹を食べさせてやれない状況。それを見たマールから過剰な幸運を渡されると、魔物に襲撃された商人の家からたくさんの食べ物を奪うことに成功し、それを抱えて歩いていた所を止められたガラの悪い男や兵士を幸運により撃退する。

 

 しかし、自分のせいで周りが不幸になっていく様子を見ても気分は良くならず、妹と共に暮らせればそれでよいと語る。食べ物を独り占めするのは良くないことだと考えて食べ物を返しに行くことを決める。その際にガレアに自身の幸運を奪ってほしいと依頼した。また、この際にガレアから余分な不運も取り除かれた。

 

リィナ

 少年の妹。

 

 少年の食料の取り分が少ないことに腹を立てて、商人の家に行って食べ物をもっと多く分けてもらおうとする。

 

 しかし、商人は少年の幸運の犠牲になっており食糧庫に入れる状態になっていたため無断で大量の食料を奪ってしまう。

 

 その後、兵士やガラの悪い男に食料を奪われそうになるも少年の幸運によって撃退する。しかし、それを見てわたしは悪くないとどんどん追い込まれて行ってしまっていた。

 

 過剰な幸運を捨てて食べ物を返そうと提案した少年には素直に従った。

 

商人

 少年の雇い主。半人前であることを理由に少年には多くの食べ物を渡さなかった。

 

 闇の魔物の影響で食料は火の車であるが、商人は見栄を張るべきという考えから周りにはそれを隠していた。少年の妹からはケチであり自分だけ儲けていると揶揄されるが実際には50人の従業員に食料を渡すと自身の手元にはほとんど残らない状態であり腹の虫がなきやむことはなかった。

 

 少年の幸運の最初の犠牲者であり、魔物によって襲撃されて重傷を負ってしまった。

 

 その後、マールに幸運を渡されたことで命は助かった。

 

ガラの悪い男

 少年たちが持つ食料を強奪しようとするも、少年の幸運によって木の下敷きになって重傷を負ってしまった。

 

 その後、マールに幸運を与えられて命は助かった。

 

兵士

 少年たちが不自然な程大量な食べ物を所持していたのを見て盗品ではないかと考えて連行しようとした。

 

 少年の幸運によって魔物の襲撃に遭ってしまい意識を失う重傷を負ってしまう。

 

 その後、マールに幸運を与えられて命は助かった。

 

主人公&アイリス&キャトラ

 マールたち共に行動した。

 

ディオニス

 一週間の間、戦闘用の鎧で政務をこなしていたため鎧の留め具が外れそうになっていた。そこをマールに幸運を渡されたことでうりぼうにつまずき転倒した衝撃で留め具がはまってことなきを得た。

 

テツヤ

 おやじと呼ぶ雇用主からこき使われたせいで寝不足になってしまい眠気から注意散漫になっていた。そのため、落石に気付かずマールに幸運を渡されたことで鋼鉄のリーゼントに変化した自身の髪で事なきを得た。

 

コヨミ&タロー

 せっかく見つけた雪のルーンを落としてしまい極寒の中彷徨っていた。寒さから意識を失いそうになり、マールから幸運を渡されて暖かい光に包まれるもお迎えが来たと勘違いしてしまい意識を手放しそうになる。

 

 ガレアによってすぐそこの宿まで送られたことで事なきを得た。

 

以上。