・登場人物
ダグラス
派手な髪色にオッドアイの青年。できちまうが口癖。
魔力の刃を振るうことができる。荒事の類が得意で魔剣士ダグラスの異名で呼ばれている。
森に大量発生した魔物の討伐と現在は使われていない古い孤児院に住む人の救出を目的として主人公たちと共同戦線を組む提案をする。
左目を輝かせることで魔力やソウルを敏感に感じることができる特異体質。場に残ったソウルを読み取ることや気配を察することが可能でありそれを用いて高い戦闘能力を発揮する。
特異体質の影響で髪色が地毛ながら派手になっておりオッドアイの瞳もあり変わった容貌の者が多い冒険家の職業に就いた。
森に発生した魔物のリーダー格である巨大な魔獣が防壁として使用する瘴気を左目で吸収し主人公と共に討伐することに成功する。
森の探索で出会い同行していた孤児院の管理者だったクロエにできちまうという口癖から百年ほど前に森の立ち退きを命じられそれの撤回の条件として貴族に引き取られた孤児院の少年ミーチャだったということが判明する。
特異体質を見込まれ貴族に引き取られた後に人体実験を繰り返され、髪色が派手になり長髪になり寿命も伸びていたことをクロエに告げる。
巨大な魔物を討伐した後にまたも森に大量の魔物が発生してしまう。
不思議な力が充満し自身の探知能力が使えず、主人公たちとは別れて森に残っていたクロエの捜索を試みる。
ルエルによって闇の十字架に磔にされていたクロエを発見し戦闘を開始する。
ルエルとの戦闘の際に彼女から禁忌の術などを体に埋め込まれてすでに体がぐちゃぐちゃになっていることや瘴気を吸わなければ生きていけない体であることを看過される。
ルエルの手によって大量の瘴気を浴びせられるが、大事で大切なたったひとりの姉であるクロエに手を出されたことに激怒しルエルの瘴気を全て取り込み魔力に変換し渾身の一撃を食らわす。
ルエルの討伐は叶わなかったがクロエを救うことができ、自身の瘴気を吸い込んだときに変化する髪色と同じ虹が二人を覆った。
クロエ
魔物の討伐をしている際にダグラスたちに発見された女性のエルフ。
孤児院が開かれる前から森には住んでいた。
島では飢饉の影響で口減しのために捨てられる子供が多く森で孤児院を開いていた。
人体実験の影響で容貌が変化していたダグラスがミーチャだったことには最初気付かず彼の口癖であるできちまうを聞いた際に同一人物であるということに気がついた。
孤児院は五十年前に森をうろつく魔物の増加に伴い閉鎖したが、立ち退きから救ってくれたミーチャへの恩義や孤児院の思い出があるため、危険な状態になることが多い森から出て行こうとしなかった。
ルエルが森を襲撃した際には彼女手によって闇の十字架に磔にされており大量の瘴気を注がれるところだったがダグラスによって救出された。
ルエル
森に魔物を襲撃させた張本人。
瘴気を操ることができそこから魔物を生産することが可能。
愉快な道化の影芝居シャッテンシュピールの一人。
人は散り際こそ美しいという価値観や確固たる秩序にもとづくモノがぼろぼろのぐちゃぐちゃに壊されるのをみるのが好きと発言するなど過激で加虐的な性格。
ダグラスの渾身の一撃を瘴気で受け止め吹き飛ばされるだけで済んでいたが、主人公たちが合流したことから影に沈んで逃走した。
主人公
ダグラスと共に巨大な魔物を討伐した。
アイリス
ダグラスほどの感知能力はなかったもののルエルが襲撃した際の不思議な力を感じ取っていた。
キャトラ
ダグラスからたまに言い回しが古いと指摘されていた。
・用語
瘴気
ルエルの操る力。
ダグラスはこれを吸収しないと生きていけない。
瘴気からは魔物が生み出されるなど闇と似た性質を持っている。
孤児院
クロエが経営しておりミーチャという名前だった頃のダグラスも百年ほど前に住んでいた。
森に捨てられる子供が飢饉の影響で多かったため開かれることになった。
一度貴族たちの手によって森の立ち退きを宣告されていたが、自身を売り込んだミーチャのおかげで彼が貴族に引き取られる代わりに立ち退きは撤回された。
その後も経営は続いていたが五十年ほど前に森に魔物が増えて危険な状態になったため孤児院は閉めることになった。
近くの街に新しい孤児院が建てられたため子供たちはそこで生活することになった。
化転融合臨説外法
ダグラスに繰り返された人体実験の中で埋め込まれた禁忌の術。
ダグラスの体が瘴気を吸収しなければ生きられない体に変化し髪質の変化や長寿になるなどの影響を及ぼしている。
以上。