白猫プロジェクト ストーリー解体書 レイブン・ザ・ダークホロウ思い出ストーリー編

・登場人物

レイヴン・ザ・ダークホロウ

 記憶を食らう弓を持つ無口な男。

 飛行島には自身に生えている翼でやってきた。この時点ではほとんどの記憶はなく自身がレイヴンと呼ばれていたこと以外は思い出せていなかった。

 主人公達との顔合わせ後、女性と空の向こうで待っていると約束されたことを思い出す。しかし、その思い出した記憶も即座に弓に喰らわせてしまった。この約束が無意識に自身を空に近い場所である飛行島に誘ったことを自覚した。

 飛行島を見回ることを日課にしている。危険は少ないためわざわざやらなくてもよいとキャトラから発言されるが好きでやっているとその後も続けていた。

 記憶が無く、自身が何者かもわからない今の状態は辛いだろうとアイリスから同情的な言葉を掛けられるが記憶が無いおかげで救われていると語った。

 戦闘能力は高く、主人公との訓練では彼の剣一太刀を躱して見せた。体が戦闘経験を覚えていると語り、射貫くことが価値である自分がそれすら忘れたら存在価値はないとも語った。

 戦闘訓練後に自身の故郷の村を焼き、兄弟を殺した奴らを討つことが目的でありそのために弓を手にしたことを思い出す。しかし、その記憶もすぐに弓に喰らわせてしまった。

 記憶を喰らい人々の怨みが込められている自身の持つ弓に対しては自分に似合っていると気に入っている様子。使い続ければ魔物に変貌する可能性もあると発言するが変貌前に死ぬと語っている。この様子を見たアイリスからは自分を責めているようだと表現された。

 飛行島のルーンの影響により今までにはなかった喰らわせた記憶が蘇るという事例が立て続けに起こる。その中でもナンナという愛した女性のことも思い出したが即座に弓に記憶を喰らわせた。

 飛行島の影響により弓に記憶を喰らわせるペースが速まり、遂には主人公たちのことも忘れてしまう。記憶を喰らわせすぎればどうなってしまうかわからないと語り、飛行島から去ることを主人公たちに告げる。

 それを聞いた主人公が放ったルーンの光を見ると記憶が蘇っていく。

 故郷の島ではルーンを独占していた王族による圧政が行われていたこと。その王族を討つために島に封じられていた弓を手にしたこと。その弓の力で王族を滅ぼしたこと。恋人だったナンナは王族の騎士であり、弓の影響で記憶なくしていた自分が殺めてしまったことを思い出した。

 記憶が蘇り、自身が何者かも思い出せたもののその記憶を弓に喰らわせてしまう。悪を討つのが自身の存在理由と語る。しかし、記憶を喰らわせすぎていた影響で主人公やナンナのことは覚えていたままだった。思い出を背負って生きていくのも悪くないとつぶやき悪を討つため飛行島に留まることになる。

 

ナンナ

 レイヴンの恋人。

 王族の騎士であり王族の討伐を目的とするレイヴンと対峙した。

 弓の影響で記憶を無くしていたレイヴンによって殺害される。

 レイヴンを恨んでいる様子はなく、最後に会えたのがあなたで良かった、空の向こうで待っていると彼に語りかけ息を引き取った。

 レイヴンは亡骸を見た瞬間に恋人だったことを思い出し、その罪に耐え切れずその記憶すらも弓に喰らわせた。

 

主人公

 レイヴンとの戦闘訓練では彼に太刀を浴びせることはできなかったものの良い太刀筋をしていると評価されている。

 

アイリス

 記憶を失っているレイヴンの様子に心を痛めており献身的に接していた。

 

キャトラ

 レイヴンとの交流を深める。

 

・用語

レイヴンの弓

 記憶を喰らいそれを力にする武器。

 島に封じられていたのを王族討伐を目的としたレイヴンによって解放される。

 記憶を喰らう際には黒い炎が燃えがる。

 使用し続けてしまえば魔物となってしまうリスクが考えられる。

 一度に喰らえる記憶の量には限度がある模様。

 飛行島のルーンの影響や恋人の死などの強い感情の動きがトリガーになって記憶が蘇ることもある模様。

 

以上。