白猫プロジェクト ストーリー解体書 〜第7章〜メルヘン島の白馬の王子様NORMAL編

・登場人物

主人公

 飛行島が謎の力によりメルリン島から身動きができない状態に。大いなるルーンの反応はないが飛行島の異常の原因究明のためにメルリン島をアイリスとキャトラ達と共に探索することになる。

 最初に出会った住人であるウマルスから島のグレイスルーンである夢のルーンが恐らく関係しているという推測を聞き、彼と共に夢のルーンを司る妖精であるタニアの元へと向かう。

 タニアの住処へと足を運ぶが他人から嫌われることの多かった彼女は人間不信となっておりウマルス以外とは話そうとしなかった。最初の訪問では顔も見れずに追い返されてしまった。

 その後、ウマルスの説得によりタニアから話を聞くことのできる場が用意され飛行島の異常に夢のルーンが関係しているのではないかと問うと、わからないと返答される。その後、タニアの胸に秘めていた不安が吐き出されてしまい悪夢すら叶えてしまうという夢のルーンの効果によって闇の気配が増強されてしまい島に魔物が溢れてしまう。

 島に居たのはアオイの島の事件以降まだ療養中のアイリスと戦力にはならないウマルスと戦闘のできないキャトラしかいなかったため、率先して魔物の軍勢に立ち向かう。

 ウマルスを信じるという強い気持ちに目覚めたタニアの力によって巨大化したウマルスによって魔物の軍勢をなんとか退けることができた。

 不安を克服したタニアによって飛行島は解放され更なる大いなるルーンを求めて新たな仲間であるウマルスを連れて旅を再開させた。

 

アイリス

 アオイの島での事件から本調子では無い様子だったがメルリン島上陸ごろには調子を取り戻していた。

 ホラ吹きであるウマルスの発言を真に受けることが多くキャトラからはツッコまれていた。

 

キャトラ

 アオイの島での一件からアイリスの体調を気に掛ける発言が多かった。

 ウマルスの回りくどい言い方にずっと苦言を呈していた。

 ウマルスがホラ吹きとわかると彼が嘘を語る度に辟易としていた。

 段々とウマルスから本当のことを聞き出す術がわかるようになっておりはぐらかされた彼の実年齢を聞き出して見せた。

 嘘を吐くウマルスには冷めた目線を送ることが多かったが魔物に追い込まれてもなお自身を勇者と主張し演説を続ける彼の根性には拍手を送っていた。

 島を出るころには口数の多いウマルスの口調が移っている発言があった。

 

マルス

 メルリン島で主人公たちが初めて出会った住人。

 人語を話す白馬であり、回りくどい芝居がかった話し方をする。

 最初は呪いで白馬の体になった元勇者だったとホラを吹いていた。巧みな話術から主人公たちはフラワーから真実を伝えられるまで信じていた。その後も神速の魔人と呼ばれていたなど自己を誇張する発言が多かった。

 フラワーを始めとしたメルリン島の住人からはホラ吹きであることから避けられ心無い言葉を浴びせられていたが本人は居に留めていなかった。

 メルリン島では動物も植物も生まれながら夢のルーンの影響で話すことが可能であり特別な個体という訳ではない。

 子猫のキャトラですら大して疲れていなかった町までの道のりで疲労困憊しており足が棒になっていた。

 不安すらも実現してしまう夢のルーンの対象者であり島民からは厄介者として扱われていたタニアとは唯一仲が良く、自身のホラ話を聞かせて彼女を楽しませ友情を育んでいた。

 夢のルーンの影響によって身動きが取れない主人公たちには親身に接していた。タニアと引き合わせたり共に魔物と戦うなどの出来事から彼らと絆を深めた。

 タニアのことを大事思っており、夢のルーンから闇の脅威が伝わり不安から人間不信になっている彼女に対しては単純に同情するだけではなく不安と向き合うことも大切だと諭した。

 主人公たちと会話をしたことにより不安が爆発して闇を増幅させたタニアに対しては不安に彼女ならば不安に打ち勝つことができると信頼して自身は溢れ始めた魔物討伐に主人公たちと共に向かった。

 戦闘ではスタリオンオーブという武器を使い馬魔法を使うと発言しているがこれもホラであり蜂に突かれただけで吹き飛んでいた。

 キャトラによって馬大魔法で敵を殲滅しろとねだられるも大きな攻撃魔法などは使わず高らかに演説しハッタリをかましていたが魔物は聞いていなかった。その後、魔物からの攻撃を受けるも心は折れることなく演説を続けた。この根性には見方も感心しておりこの演説がタニアに届いたことで彼女に不安に立ち向かう勇気を与えた。

 タニアが勇者ウマルスを信じたことにより夢のルーンから莫大なソウルが流れ込み小山ほどの大きさに巨大化する。この巨体を活かして魔物の大群を突破するがつっかかってしまったり足元は主人公の誘導がないとがら空きになるなど完全無欠の勇者にはなれていなかった。

 騒動がひと段落するとタニアはまだ強くはないが夢のルーンを安定させることが出来たことともし自分が島に留まれば頼られすぎてしまうかもしれないという理由からメルリン島を離れて主人公達ともに飛行島の冒険に付いて行くことになる。その際キャトラからはいらないと辛辣な言葉を投げかけられていた。

 

タニア

 夢のルーンの対象者である妖精。

 島の厄介者同士のウマルスとは仲が良く彼のホラ話を信じていつも楽しく彼の話を聞いている。

 夢のルーンを通して感じる闇の気配に怯え不安を抱え込んだ結果、人間不信に陥り最初はウマルス以外とは話そうとしなかった。

 ウマルスの説得により勇気を出して主人公たちと会話をするも飛行島が動けないことを何とかしてほしいと頼まれると責められていると勘違いをしてしまい不安を爆発させてしまう。

 闇の気配が増幅すると自身の弱い心が生み出したダークタニアが現れる。彼女から夢のルーンの対象者になる前から身勝手で嫌われものであり、一人ぼっちであることを何かのせいにしたいという心から夢のルーンの対象者になったことを見透かされる。

 その後、本音を言っただけでなぜ嫌われるのかと自身が嫌われることを不条理に思いダークタニアと一体化してしまいそうになる。しかし、風が運んだウマルスの演説が耳に入り、彼はいつでも会いに来てくれたことや一緒に居て楽しかったことを思い出す。

 するとダークタニアだった存在はセイントタニアに生まれ変わり良い夢を信じることが難しく覚悟が必要だと問われる。それに対してウマルスを信じるだけと返答して二人で夢のルーンに良き夢に力を!と唱えることでウマルスに莫大なソウルを送り込み騒動を終わらせた。

 

ダークタニア/セイントタニア

 タニアの心が夢のルーンで形をとった存在。

 タニアが不安に折れそうになっていた状態の時にはダークタニアとして姿を現し、タニアの不安を煽り夢のルーンを悪夢のルーンへと変えることを目的としていた。

 折れそうになるタニアに一体化を提案したが、ウマルスの演説によってタニアが信じる心を取り戻すとセイントタニアへと変身し、彼女に良き夢を信じることは簡単ではないと忠告した。それでもウマルスを信じようとするタニアを見て良き夢に力を与えることを手伝った。

 両者ともタニアの感情を養分としている。

 

フラワー

 夢のルーンの影響で話すことのできる花たち。

 タニアが不安が大きい状態だと性格が加虐的になり、タニアやウマルスを嘲笑うような言動が多かった。

 タニアが夢のルーンの力を安定させると優しい性格となっていた。

 

バロン

 飛行島が謎の力によって身動きが取れない状態になっていることを報告していた。

 

・用語

メルリン島

 カラフルで楽しい雰囲気の島。

 どこか不思議でルール無用な気配がするとアイリスとキャトラが語っていた。

 グレイスルーンである夢のルーンの影響で動物も植物も会話することが出来る。

 

夢のルーン

 メルリン島のグレイスルーン。

 対象者のどんな夢も無限に叶えることが出来るル強力なルーン。

 しかし、対象者の精神に依存する部分が多く対象者が魔物に襲われる不安を感じ取ると魔物を具現化してしまうなど危険な面も多い。

 現在の対象者はタニア。

 

世界樹

 メルリン島に生えている巨大な樹木。

 アイリスからは世界と同時に産まれたような気がしてくる感想が述べられている。

 魔獣も生息しており、蝶の魔物や小鳥の魔物など生息している。

 

スタリオンオーブ

 ウマルスが使用するオーブ。

 ウマルスの馬魔法によって浮いている。

 本来は戦闘用ではなく祭具用。

 

以上。