白猫プロジェクト ストーリー解体書 〜第6章〜アオイの国の風来坊NORMAL編

・登場人物

主人公

 大いなるルーンを求めてルーンドライバーの指示したアオイの島にやってきた。

 コジローがキャトラを濡れ衣で捕えようとしたいざこざから、彼の呉服屋に居候し大いなるルーンの一つである破壊のルーンを探すことになる。

 腕っぷしがあまりないコジローに代わって島の魔物退治の雑用をこなしていた。

 島を制圧しようと目論む闇の魔物の軍勢相手にセオリやアキ共に奮闘しコジローが呼び寄せた援軍到着までの時間稼ぎを行った。

 コジローからアイリスとキャトラと共に親玉であるミカドの元へと向かうよう指示され城に乗り込んだ先でヴァルアスと闇の王と接敵する。

 闇の王の力によって内なる闇を増幅されてしまい黒髪の姿になって破壊衝動を抑えきれなくなってしまう。この状態はアイリスの詠唱によって解除された。

 その後、闇の王から味見と称した攻撃で首に食らいつかれる。この際には力と血が吸収されるようだと表現していた。

 闇の王から後継者と呼ばれるが思い当たる節はない模様。

 

アイリス

 主人公と共に行動していた。

 コジローとセオリの喧嘩のやり取りを聞き、江戸っ子口調が移っていた。その他にも

セオリの言ったなんでやねんを気に入って要所要所で口にしていた。最初に使った時には何もおかしくないセオリの言葉に対して言っていたのでボケてないと指摘され精進すると語った。

 闇との戦闘では記憶はないものの因縁を強く感じ、ボロボロの状態になりながらも自身の手で闇を討伐することに強い責任を感じていた。息が苦しくなるほどの重圧を感じていることに自分でもわからないと発言している。

 ヴァルアスを前にした際には戦闘開始とともに渾身の光をぶつけようとするも後からやってきた闇の王によってかき消されてしまう。闇の王からは薄い光と評されたがヴァルアスは今の状態でこのレベルの光を放つことができることに驚いていた。

 満身創痍になりながらも主人公の闇化の解除。首に致命傷を受けた主人公の回復などかなりの無理をしていた。

 闇との戦闘が終わりアオイの島を発つ際にはコジローからまずは体を休めるとようにと言われている。

 

キャトラ

 アオイの島上陸初日に団子屋に寄って二人前の団子を平らげていた。おなかを壊さないかと店主に心配された際には自分んはなんでも食べれると発言していた。

 団子屋にてコジローとアキに魚泥棒の白猫と間違えられて追われることになる。

 誤解を解いた後には主人公たちと共にコジローの呉服屋の世話になる。

 アキとセオリが双子であると判明し二人がぎこちない雰囲気になった際には過去になにかあっても今一緒なら仲良くするべきと二人にアドバイスした。

 

コジロー

 アオイの島の町外れの呉服屋粋染屋の店主。

 呉服屋の仕事だけでは食っていけないので島の雑用をこなして日銭を稼いでいる。

 キャトラを魚泥棒と勘違いしアキと共に追いかけた。誤解していたことに気が付くとキャトラたちに謝罪し異国の客人はもてなすのがマナーとして主人公たちの世話を見ることになる。

 団子屋では喧嘩の仲裁で七串分無料にしてもらっていたり雑用をこなしていることもあり島での顔は広い。

 大いなるルーンについて主人公たちが聞いた際には現在は使用されていないが島にあることを知っていた。

 腕っぷしはあまり無いようで魔物退治などは主人公に任せていた。

 派手な反物を買うために借金をする悪癖があり、その影響で店が赤字になっている。

 役所で手続きをして破壊のルーンを譲渡してもらうように書類手続きをする際にはコジローという名前は本名ではなく通称なのでその名義では手続きできないと突き返されていた。

 セオリが忍びに誘拐される際にはあえて助けようとせず、巣を叩くことを第一に考えていた。

 闇がアオイの島に侵略しようと考えていることを知っていたり、鬼たちとも顔なじみであったり、国の政治事情に異様に詳しかった。

 闇の魔物の軍勢を相手にするときには指揮官を務めて、鬼たちだけでは戦力が足りないと考え将軍に侍の援軍を要請していた。

 夜まで続いた戦闘に皆が疲弊し一時的な休戦状態になった際に、人間の援軍が来ないのは戦うリスクを恐れての上の判断だと考え、あえて戦いをあきらめた様子を装って一人魔物の包囲から抜け出して将軍の幕臣たちに自ら掛け合いに行き援軍を再度要請しに行った。あきらめて逃げた様に装ったのはスムーズに一人で抜け出すため。

 侍の援軍を連れて再び戦場に戻った際に戦場についてきた将軍の口から自身の兄に当たると発言され一度は将軍を務めて島を治めていた身だった判明する。

 弟の将軍では反対を押し切れなった幕臣たちを一喝することで侍たちに国を守る覚悟を決めさせるなど弟の言う通り将軍としての素質は高い模様。

 闇の王に敗北した主人公たちの助太刀に入り、闇の王からは人間にしては〈濃い〉と発言される。

 その後、闇が世界に与える影響を重く考えて飛行島に搭乗し主人公たちと共に旅に出ることを決意する。その際にはアキとセオリに払う給料がないため黙って旅立とうとしたが、アキに見破られ黙って行こうとしたことをセオリから怒られていた。

 

アキ

 本名はアキヒコ。コジローの呉服屋で居候の従業員をやっていた。

 コジローとは互いに知った仲であり、お互い信頼している様子。

 忍びがセオリを誘拐した際にはコジローが巣を叩こうとしていることを理解しており即座ににおい袋を投げつけて追跡を行った。

 ミカドが闇に国を明け渡そうとしていることを知ると強く怒り、実の妹であるセオリの前で滅んでしまえと発言し一人鬼の集落に向かった。

 その後合流した主人公たちに自身は親から捨てられ鬼の長老に育てられたことを打ち明ける。

 長老からは国を愛する心があるため種族は関係なく鬼の一族を率いる器であると評価されている。

 長老とコジローによって自身がミカドの家で双子として生まれたこと、破壊のルーンの力を所持していることの証である痣があるため忌子として捨てられたこと、セオリが実の双子の姉だったことを明かされる。

 国を守るために鬼やセオリたちと共に闇の魔物の軍勢を相手に激戦を繰り広げる。

 あきらめて逃げるようと提案したコジローの対して失望したと憤慨していたが、彼の目的だった援軍の到着を見て改めてコジローを評価した。

 姉であることがわかったセオリからおねえちゃんと呼ぶことを期待されるが双子であることを理由に断っている。

 闇との戦闘が終わると鬼の一族の長になることを決めて長老の跡を継いだ。

 

セオリ

 本名はいつみたまあまさかるせおりつひめ。コジローからセオリと略されセロリみたいで青臭そうな名前は嫌と怒り雷を降らせた。

 感情が高ぶると落雷や地震を発生させてしまう。

 コジローと初めて会った際には主人公たちが街を一回りしても続く長い言い争いをしていた。

 国を興したミカドの家の娘であり、最近影が濃くなり恐ろしくなってきた兄から逃げるように家出をしてきた。

 兄に渡されていた黄金色のお菓子を賄賂ではなく本当にお菓子だったと勘違いし、コジローに世話を見てほしいと依頼した際には全財産をもなかにしてコジローに渡そうとした。このもなかは茶釜たぬきに奪われ追跡している途中にたぬきが紛失した。

 無一文になりコジローの世話になる。呉服屋では看板娘として精力的に働き自身のおかげで店が繁盛するようになったと自負していたが、コジローから気のせいだと水を差された。

 ミカド家の娘という立場から憲法や事務手続きに詳しく、主人公たちに破壊のルーンの譲渡を役所で申請するようにアドバイスした。

 コジローが書類を突き返されて帰ってきた時には今度は自分が申請しに行くと自信ありげに呉服屋を出たが、そこで忍びに誘拐されてしまう。

 巣を見つけだしてコジローたちが助けに向かった際にはすでに自身の雷で忍びは制圧していた。この忍びから誘拐の依頼は兄であるミカドの指示であり、闇の王に破壊のルーンと自身の身柄を渡して国の支配権を将軍から奪おうとする兄の計画を知る。

 鬼の長老達からアキが実の弟だったことを知らされると下の子が欲しかったことを話しておねえちゃんと呼んでほしいとせがむが断られている。

 闇の魔物相手には雷を駆使して戦闘を行っていたが、広範囲に雷を落とすことはできないようで大群相手には焼け石に水だと発言している。

 闇の王によって攻撃を受け致命傷を負った兄から謝罪と自責の念を伝えられる。

 闇との戦闘の後は新たなミカドに就任した。なお、政治は全て将軍が行っている模様。

 アキが捨てられたときに所持していた首飾りと同じ紋様が刻まれたかんざしを髪に刺している。

 

鬼の長老

 アキの育ての親。

 温厚な性格で主人公たちが隠れ里にやってきた際には道迷ったというならとがめないと対話することから始めた。 

 老齢ながら鬼としての戦力はしっかりあり、闇との戦闘では終盤まで戦い続けていた。

 闇との戦闘の後はアキに長の座を渡した。

 

ミカド

 国を興した初代ミカドの子孫。

 現在国を治めているのは将軍であり実質的な権力はない。このことから国の支配を目論みセオリと破壊のルーンを渡すことで闇にアオイの国を武力で制圧するように依頼した。

 闇の王との仲介役だったヴァルアスとは折り合いが悪く、陰では外道と闇を罵っていた。

 闇の王から撤退の際に破壊のルーンを奪うため攻撃される。この一撃が致命傷になりセオリに謝罪と自責の念を伝え息絶えた。

 セオリの様に特殊な能力は一切持たない戦闘能力のない一般人。

 

将軍

 現在アオイの国を治めている。

 前任だった兄、コジローを尊敬しており本来は彼が将軍を続けるべきだと考えている。

 国のトップではあるが自身でも言う通りコジローに比べてカリスマ性に乏しく幕臣の反対を押し切れずコジローが来るまで援軍の派遣をすることができなかった。

 コジローが島を出るのを予見し彼の借金を肩代わりし代わりに返済していた。

 本来島を治めるのは兄の方が向いていると考えているが、彼が島だけで終わる人ではないとも考え彼が島を離れるのは止めなかった。

 闇との戦闘後も政治部分は任されている。

 

ヴァルアス

 紫金の魔焔。

 ミカドと闇の王の仲介をしていた。

 芸者などを呼んでもてなそうとしたミカドを下衆と罵った。

 闇の王が戯れと称して主人公たちを痛めつけるのを止めようと声を掛け続けるもコジローが乱入するまでは叶わなかった。

 

闇の王

 ヴァルアスと戦闘を開始しようとした主人公たちの前に現れた。

 完全な復活状態ではないもののアイリスの光を無効化し主人公を一方的に攻撃するなど絶大な力を見せた。

 姿はカイルであり、現在の器と称している。

 致命傷を食らった主人公に更に攻撃を加えようとするも。カイルの体が言うことを聞かず器に抵抗されいると発言した。

 破壊のルーンを奪う際にミカドを殺害した。

 

バロン

 アオイの島については知っていた模様で四季のルーンによる自然環境や将軍が国を治めていることを知っていた。

 飛行島の防衛に専念していた。

 

・用語

アオイの島

 アオイの国のある島。

 四季のルーンによって豊かな自然環境が広がっている。

 将軍が国を統治している。長い間平和な様子。

 人間とは異なる鬼という種族も暮らしている。

 初代ミカドによって数千年前に興された。

 

破壊のルーン

 大いなるルーンの内の一つ。

 火と水の力を宿した強力な力の結晶。

 初代ミカドに特別な力をもたらした。この体質は子孫にまれに遺伝し特に痣を持つ子供は忌子として捨てられる文化がミカドの家系には残っている。

 闇の王によって奪われた。

 

四季のルーン

 アオイの島の自然環境に影響を及ぼしているルーン。この影響で豊かな自然が島には広がっている。

 

 アオイの島に住んでいる種族。

 長老を始めとした隠れ里に暮らしている鬼たちは温厚な性格。

 戦闘能力は高く、年老いても魔物の大群を相手にできる者もいる。

 まれに人を襲い魔物と同じ扱いをされる者もいる。

 アオイの国への土地愛が強く闇の魔物との戦闘では一族総出で戦った。

 

忍び

 黒い装束の忍者。

 泰平の世が続き、能力が著しく下がってしまっている。

 セオリの雷になすべもなく全滅。アキのにおい袋での追跡にも気付かなかった。セオリ誘拐の際にもキャトラから雑な誘拐と評されている。

 

以上。