白猫プロジェクト ストーリー解体書 王子たちの狂宴編

・あらすじ

①メルクリオの城に招かれた主人公達。その場にはメルクリオとエーベルハルトがおり、合コンを開催することを告げられる。キャトラ達が合コンとは何かと質問すると、エーベルハルトは平民様のみに許された高尚な催事、メルクリオは人間の女を宴に招き自分の花嫁に迎え入れるものだと説明した。キャトラはこれを聞いて間違っている気がするとコメントした。

 メルクリオをメルと呼び、親しい様子を見せるエーベルハルト。メルクリオからは馴れ馴れしいと突き放されていた。

 今回の合コンはエーベルハルトが幹事王に頼んで開催したものであり、合コン相手の客人も幹事王が用意した人物だと説明するエーベルハルト。

 最初の客人が来るため、各々席につく。この際、エーベルハルトが指揮をとっていたためメルクリオは自分の城であると勝手真似はしないよう怒っていた。

 

②ウェイターに呼ばれた最初の客人はインヘルミナだった。インヘルミナの美貌を見るとメルクリオは幹事王の采配を認めていた。

 夜の王の名を継ぐ吸血鬼と自己紹介するメルクリオ。キャトラから正式に継いだ訳ではないとツッコみを入れられていた。

 吸血鬼からの招待を面白がり、目的を聞くインヘルミナ。メルクリオはその美貌は人間の中にあって至宝と呼ぶに相応しい、わが花嫁に迎え入れたいとアタックをする。

 世迷い事にしては気の利いた賛辞だと気分を良くするインヘルミナ。もう少し話を聞いてやろうとメルクリオと会話しようとするが、それをエーベルハルトが止める。

 ここは王族の来る場ではない、席は平民様のために用意したもの、女王の分際で恐れ多いとインヘルミナに言い放つエーベルハルト。招待したのはそちらだと抗議するインヘルミナ。

 自分を平民以下と言うのかと憤りを見せるインヘルミナ。それに対して当たり前だろうと不思議がるエーベルハルト。それに激怒したインヘルミナ。ここまで徹底的に侮辱されたの初めてだと言って、二度とその面を見せるなと言って城を去ってしまう。

 うまくいきそうだったのにと悔しがるメルクリオ。何からツッコめばいいのか呆れてこの先を心配するキャトラ。

 

③インヘルミナへの言動に対して何を考えているとエーベルハルトを叱るメルクリオ。合コンは平民様の催事であり、王族が来たら台無しだと主張するエーベルハルト。メルクリオはエーベルハルトに対して今後、誰が来ても先ほどのような対応はするなと注意した。

 メルクリオに対して会っていきなり花嫁になれと言うのはよくないとアドバイスをするキャトラ。下等な人間どもへ命令を下すことに何の落ち度があると話すメルクリオ。

 その上から目線は先ほどのエーベルハルトの様だとキャトラに指摘されるメルクリオ。それに加えてアイリスからもキャトラと同じ意見だと言われると、反省をして今回だけは従うと態度を改めた。また、エーベルハルトは同じような上から目線という指摘に対して気が合うなとメルクリオに親近感を抱いていた。

 

④次の客人はフローリアだった。一体どうすればいいかと戸惑っているフローリア。メルクリオはフローリアを美しいと評価して場を用意した幹事王のことも評価していた。

 話をしようとするメルクリオを押しのけて興奮気味にフローリアに話しかけるエーベルハルト。ところどころに見られる土汚れに草のあとを指摘し、もしやと話すエーベルハルト。

 フローリアは庭師だと自己紹介をすると、庭師様は王族とは一線を画すと言われたあの伝説のと感激するエーベルハルト。是非お話をお聞かせ願いませんか、そして今後とも自分と良き関係をとフローリアに迫るエーベルハルト。

 まくし立てるエーベルハルトに自分の花嫁候補であり抜け駆けをするなと怒るメルクリオ。エーベルハルトは王の分際で庭師様になんて口をと言って、二人で口論を始めてしまう。

 喧嘩はよくないと二人を仲裁するフローリア。お見苦しい所を見せてしまったとメルクリオと自分の頭を下げさせるエーベルハルト。気にしないから顔を上げて欲しいとフローリアが言うと、なんと寛大な心をお持ちか、品格からして違いすぎますと興奮するエーベルハルト。

 すると、そこにカスミが乱入する。悪しき吸血鬼がフローリアをかどわかしたと勘違いをして、メルクリオを攻撃する。反論をする隙も与えられず攻撃され続け倒れるメルクリオ。

 メルクリオの城を陰気臭いと言い放ち、フローリアを連れ出すカスミ。助けろよとエーベルハルトに抗議するメルクリオ。エーベルハルトはすまんとだけ言っていた。

 

⑤フローリアとカスミを合コンにおける禁断の招かれざる客、〈カレシモチ〉だったのかと考えるエーベルハルト。平民様はなんと刺激的な日々を送られていると感激していた。

 次の客人はシャナオウ、ダージ、サワワだった。なぜ男が交っているのかと心の中で幹事王を責めるメルクリオ。しかし、エーベルハルトはメルクリオに合コンの言い伝えから平民様の御令嬢にこの四人の中で誰が伴侶にふさわしいか試されていると耳打ちする。

 その挑戦を受けて立とうと張り切るメルクリオ。しかし、メルクリオの視線が自分に来ていると勘違いしたシャナオウから吸血鬼は太陽が苦手と聞くが本当かと質問され、自分はそれほどでもないと回答すると、シャナオウから最近、太陽のようなまぶしく光る何かが心を苛むと相談をされ、二人で会話が続いてしまった。

 エーベルハルトはただ飯を食べに来たダージに対して食事も満足にできない平民様の中でも特に位の高い方と称して彼をムカつかせていた。その後も、寝無し草の傭兵様は自分達の様な王では想像も出来ない苦労をしてきたと話しかけており、高そうなマントを刻んでもいいかと怒りを買っていた。

 シャナオウと話すメルクリオ、ダージと話すエーベルハルト、カニカマをおかわりし続けるキャトラに放っておかれて帰っても良いかと質問するサワワ。

 

⑥サワワ達も帰宅してしまい、合コンは終了となると、エーベルハルトは楽しい宴だったと満足そうにしていたが、メルクリオは結局一人もめとることが出来なかったと魂が抜けた様な状態になってしまっていた。

 このザマではわが始祖に顔向けできないと嘆くメルクリオに自分達は平民様たちには程遠いということ、精進あるのみだと励ますエーベルハルト。

 キャトラから、まだお嫁さんは早いのではないかと指摘されるメルクリオ。一人称も僕に変わってしまい、そんな気がしてきたと重傷な様子を見せる。

 本気で伴侶が欲しかったのかとメルクリオに聞くエーベルハルト。最初からそう言っていると答えられると、婚活王、お見合い王、出会い王を紹介しようかと提案する。これだけの王が揃えば花嫁もすぐに見つかると話す。

 エーベルハルトの提案にすがるメルクリオ。その様子に花嫁王や結婚王を紹介してもらう方が良いのではと考えるアイリスとそのような人物がいるかはわからないと話すキャトラ。

 メルクリオの結婚の前祝いとして祝杯をあげることを提案するエーベルハルト。杯の飲み物は水がいいとウェイターに注文をする。キャトラはメルクリオはトマトジュースがいいのかと質問すると、それは吸血鬼への偏見だと怒られていた。

 偉大なる平民を目指して、高貴なる夜の王を目指して、それぞれ乾杯をするメルクリオ達。

 

終了。

 

・登場人物

メルクリオ&エーベルハルト

 あらすじ参照。

 

主人公

 合コンの場に居たのにも関わらず、サワワとの合コンでは男性としてエーベルハルトにカウントされていなかった。

 

アイリス&キャトラ

 あらすじ参照。

 

幹事王

 エーベルハルトが合コンのセッティングを依頼した。

 インヘルミナ、フローリア、サワワ、ダージ、シャナオウを合コンの場へと招待した。

 メルクリオからは女性のチョイスを評価されていた。

 イベント内では登場しなかった。

 

ウェイター

 客人を合コンの場へと誘導する、食べ物の注文をとるという仕事をしていた。

 

インヘルミナ

 最初の合コン相手。

 メルクリオの賛辞に気分を良くするものの、平民様を慕うエーベルハルトから平民以下だと言われてしまい激怒。城を去ってしまう。

 

フローリア

 二人目の合コン相手。

 庭師であることを明かすと、エーベルハルトから強い尊敬を受ける。

 カスミが乱入して城から連れ出された。

 

カスミ

 フローリアが悪の吸血鬼にかどわかされていると勘違いして城を襲撃した。

 メルクリオに一方的に攻撃をして、フローリアを城から連れ出した。

 

サワワ

 三人目の合コン相手。

 合コン中に何をしたらいいかわからず、風神の巻物を読んで対処しようとしていた。

 同じタイミングで招待されたダージ、シャナオウ達の相手をしていたメルクリオ達に放っておかれて帰っても良いかと質問していた。

 

シャナオウ

 サワワと共に招待された。

 メルクリオに対して、最近まぶしい光を発する何かに心を苛まれると相談していた。

 

ダージ

 サワワと共に招待された。

 ただ飯が食えると聞いて城へとやってきた。

 エーベルハルトの無意識の腹の立つ言動にムカついていた。

 

婚活王&お見合い王&出会い王

 エーベルハルトがメルクリオに花嫁を見つけるために紹介しようとした王たち。

 

以上。