白猫プロジェクト ストーリー解体書 オリジナル小説「子猫の見た夢」編

・あらすじ

主人公、赤毛交じりの黒猫になってしまう。

正体に気付かないキャトラからクロトラと名付けられ、飛行島での生活の仕方を教えてもらうことになる。

キャトラから昼寝に最適なスポットを教えてもらう主人公。ヒョウタン池、鍛冶屋とおすすめスポット、逆おすすめスポットの順で紹介される。

キャトラ、銀のフォークを発見。誰かの落とし物かと思った主人公はフォークを口で咥えて運ぶことになる。

訓練施設を通った際にクライヴとヨシオの鍛錬を見る主人公。自分も剣の稽古をしたくなるが、寄り道をキャトラに注意されてその場を後にする。

 アンナに発見される。キャトラ、クロトラと二匹の子猫を見つけたアンナが興奮して主人公達を追いかける。捕まってしまっては日が暮れてしまうので全力で逃げる二匹。

 逃げた先ではガブリーと出会う。ガブリーは食欲がないようで、じいちゃんから貰った子供用フォークを失くしてしまったことが原因。

 主人公の咥えていたフォークがガブリーの物だとわかると、届けたお礼にルーンを貰う。しかし、フォークが帰ってきたことで普段の食欲になってしまったガブリーから逃れる羽目になる二匹。

宿屋の角を曲がり、ガブリ―から逃げ切った先ではエリーナが話しかけてくる。

ルーンハンターを自称するエリーナから持っているルーンを貰えないかとお願いされ、

ルーンを渡す。お礼にサングラスを貰う。

再度お昼寝ポイントを巡ることになり、外縁部へと向かう。

森で騒ぐゼロキスを注意しにいくキャトラ。ギターを弾ければモテると聞き、ギターを購入したが弾けないことを嘆いていた。

キャトラが掛けていたエリーナから貰ったサングラスは花の都の最新モデルであることが判明。キャトラの交渉でゼロキスとヴィンテージのギターと交換することになる。

ゼロキスと入れ替わりにインヘルミナがやってくる。インヘルミナはギターを見るなり、伝説の名器ストランティナ・キャストラーだとギターの価値を語る。

キャトラの提案でインヘルミナの冠とギターを交換することになる。

冠を売ってカニカマを買おうと企むキャトラ。何か言いたそうな様子の主人公に対してカニカマを世に広めることが目標であり、その第一歩としての行動だとキャトラは弁明する。

買い出しから戻ったアイリスがキャトラの提案を却下する。理由は飛行島に仲間が増えたため必要な物資を揃えるため、出費がかさんだこと。

冠を渡すことを拒否するキャトラ。そこにバロンも加わり、説得する。最終的にキャトラは飛行島は自分の縄張りであり、責任があると折れて、冠をアイリス達に渡した。

宿屋でアイリスの買ってきたカニカマを食べることになる主人公とキャトラ。

今回の物々交換はマールが与えたラッキーであり、労せず夢を掴むことを良しとしないガレアがラッキーを奪ったことによって冠が没収されたことが判明する。

目が覚める主人公。人の体になっており、入ってきたアイリスから昨日のことを労われて一本の赤い何か(カニカマだと思われる)を貰う。これを得るために猫になったのだろうかと考える主人公。

 

終了。

 

・登場人物

主人公(クロトラ)

 ある日、赤毛交じりの黒猫になってしまった。物を言わないのは猫になっても同じで、キャトラ達からは正体に気付かれることはなかった。

 

キャトラ

 猫になった主人公にクロトラと名付ける。トラは自分の名前から貸した。

 先輩猫としてクロトラにお昼寝スポットを紹介される。

 銀のフォークを始めとする物々交換には最初はクロトラに物を持たせるなど意識はしていなかったが、ゼロキスにサングラスを見せた辺りから一財産稼ぐことを視野に入れ始めて企む様子を見せた。

 最終的に冠を手に入れる。その冠は換金してカニカマを買おうと考えていた。

 それに対して何か言いたそうなクロトラに対しては、カニカマはまだ地位が低い事、秘めているポテンシャルから水や空気の様な存在になれる可能性がある事、たくさん買ったカニカマはばら撒く事、一度さえ食べれば皆カニカマの虜になる事、その結果世界はカニカマに傾く事、広めたのは自分と皆が気付く事、カニカマの育ての親として名誉を得るだろうという事、しかし自分は名誉は要らず一生かかっても食べきれないカニカマが欲しいと言うつもりだという事、と壮大かつ積年の想いを伺わせる計画を話してその第一歩として冠を換金した金をカニカマに使うことを正当化した。

 しかし、アイリスとバロンから冠は回収されることになり、自身の縄張りである飛行島を維持するためにもカニカマの夢を諦めることになった。

 

クライヴ&ヨシオ

 クライヴがヨシオに剣の稽古をつけていた。

 ヨシオの目標はクライヴから一本取ること。

 虚空を指さして「シャロンだ!」と叫ぶことでクライヴの意識を逸らす作戦を実行したヨシオだったが、斬りかかったウッドソードは素早い反応を見せたクライヴによって弾き飛ばされた。

 クライヴは着眼点は良かったが、弱点を弱点のままにはしないとヨシオに語った。

 

アンナ

 キャトラとクロトラを発見すると、キャトラの他にも可愛い子がいる今日という日を素晴らしい日だと話して、彼女たちを追いかけた。

 捕まってしまうと日が暮れると判断した二匹からは全力で逃げられてしまい、撒かれた。

 

ガブリー

 じいちゃんから貰った子供用のフォークを失くしてしまった。

 自身にとってはフォークは大切なお守りだったと話して、今はイノシシ一頭分くらいしか食欲が湧かないと落ち込んでいた。

 クロトラの咥えていたフォークを見つけると自分の物だと気付き、結果的に届けることになったクロトラ達にお礼として食べれなかったルーンを渡した。

 フォークが戻ると食欲が戻り、キャトラをキャベツ、クロトラをトリュフと認識して追いかけ始めた。

 おあずけ前かけの効力によって首が締まり、キャトラ達からは逃げられてしまった。

 

エリーナ

 キャトラがクロトラを連れている様子を見てデートかと話し掛けた(キャトラはそんなとこと答えている)。

 自称ルーンハンターを名乗り、クロトラが咥えていたルーンと自分の持っているサングラスを交換して欲しいと頼んだ。

 

ゼロキス

 ギターを弾けば女の子からモテると聞き、ヴィンテージ物のギターを全財産払って購入していたが、弾けない事実に気付き嘆いていた。

 騒いでいることを注意しに来たキャトラ達を見ると、アンラッキーアイテムがいつも通り猫であったため、二匹も猫が来たことを更に嘆いた。

 しかし、キャトラの掛けていたサングラスを見ると、花の都の最新モデルと話してこれなら猫と相殺してプラスになると、ギターとの交換を提案した。

 

インヘルミナ

 キャトラ達の持っていたギターを見ると世界に二本とない名器、ストランティナ・キャストラーだと驚いていた。

 キャトラから欲しいかと聞かれた際には自分のコンサートが一層絢爛になると欲しがる様子を見せた。

 冠との交換を提案すると、キャトラが価値が高いだろうと驚くが、居城には店が開けるほどあるとギターとの交換は躊躇していなかった。

 

アイリス&バロン

 買い出しから帰ってくるとキャトラの冠を仲間が増えて維持費がかさむ飛行島に充てたいと話した。

 

マール&ガレア

 ハッピーになってもらいたいとマールが幸運を与えたため、キャトラの物々交換が上手くいった。

 それを良しとしないガレアが幸運を奪ったせいでキャトラから冠は取り上げられてしまった。

 ガレアは安易に幸運を与えるのではないとマールを叱り、マールは頭が固いと抗議していた。

 

・用語

ヒョウタン池

 飛行島にある池。

 キャトラ的には一番とは言えないけど中々の高ランクのお昼寝スポット。

 人間状態の主人公から見ると小さな池。

 

ストランティナ・キャストラー

 世界に二つとない名器のギター。

 キャトラがゼロキスが持っていたため、伝説の名器ではないだろうと話すと、インヘルミナは伝説の名器とは人の手を渡り歩くもの、思いもよらぬ人物が一時期所持していたとしても不思議ではないと語った。

 インヘルミナの手に渡り、コンサートで使われることになった。

 

・その他メモ

パステル等の出身地である花の都はゼロキスが最新モデルを欲しがっていたことから服装の文化が進んでおり、おしゃれの最先端を担う島であることが伺える。

 

以上。