・登場人物
シズク
冒険家3500万人突破のお祭り会場で主人公達を探していた。主人公達と出会った際にはろれつの回っていない酔っぱらいの様な状態だったが自身は素面であると語った。その後合流したイサミが霊酒を飲ませたことで正気に戻った。
イサミと自身の二人は鬼退治の一族であり悪しき鬼を滅することが使命であることを話し、主人公達が向かおうとしていた討伐の依頼の裏には悪しき鬼が関わっているため同行させてほしいと頼んで共に討伐へと向かうことになる。
悪しき鬼との死闘によって研ぎ澄まされた一族の武技を身に着けているため戦闘能力は高く、キャトラから評価されていた。道中、ある悪しき鬼によって呪いをイサミと共に掛けられてしまったことを話していると魔物の群れに襲撃される。突如苦しみだすとお祭り会場で見せたろれつの回っていない酔っ払いの様な状態になってしまう。
正気を失っても魔物を退け、キャトラによって霊酒を飲まされ正気に戻る。この酔っ払いの様な状態になるのは自身たちに掛けられた呪い酩酊素面反転の呪いのせいであり、イサミの所持している瓶の薬を飲まなければ正気に戻れないことを話す。
悪しき鬼に一度は敗北して呪いを掛けられてしまったが、古来より伝わる秘策を使って鬼を討伐する作戦があることを話す。その秘策は自然界に生息する野生動物の力を借りるというものであり、イサミの所持しているいもけんぴを使って野生動物をおびき寄せて仲間にしようと行動する。いもけんぴによってコヨミ、ジェガルを呼び寄せたが共に無言で立ち去られてしまうが、ウッホのみ反応を示して仲間にすることが出来た。これで勝ったも同然だと話して、悪しき鬼の本拠地へと向かった。
因縁の鬼である酒呑の君の元へ辿り着くと、対面している本体はバカンス中であったため分身を呼び寄せられない状態だった。劣勢だと判断した酒吞の君は煙となって逃げだそうとするも、それを自身の着物裾をつまんでチラリズムを放つことで一瞬の隙を作ることに成功。その隙にウッホが酒吞の君を巻き込んで回転して止めを刺したことで勝利を掴む。鬼退治の一族の仇を討てたと感激していると呪いが発動して正気を失ってしまう。元凶を討伐したものの、呪いはすぐには解けないようで徐々に治っていくと呂律の回らない口で説明していた。
その後は宴会を開いてイサミと共に騒ぎ疲れて夜になると眠ってしまった。まだ起きていた主人公とアイリスが自身の所持品である古い鏡のルーンが光を放っていることに気が付くとルーンの力で過去の出来事が映し出される。
鏡に映されたのは鬼退治の一族が全てを賭けて酒吞の君の討伐を目指した一日の出来事であり、すでに自身とイサミ以外の鬼退治の一族は戦いの中で死んでしまっている状態だった。鬼退治の一族が二人だけになってしまった現状を考え、イサミに子を作れと提案するとその言葉を返される。しかし、自身は宗家の女子であり掟で終生戦いに身を捧げて新たに血を分けられないこと話す。すでに宗家は一人の状態で掟に意味はあるのかとイサミに問われると一族に伝わった誇りの証として残したいという思いを伝えた。
一瞬でも意識があれば煙となって姿を消せる酒吞の君を討伐するにあたり、一族に伝わる霊酒を使用して自由を封じる作戦を考える。
人にとっては良き薬だが鬼にとっては害毒である霊酒の特性を生かして、降伏したフリをして酒を献上、二人で先に飲むことで毒見をして酒吞の君に霊酒を飲ませようとするも霊酒を飲んだ瞬間にイサミと共々体が動かなくなってしまう。霊酒による作戦を使い古された手だと話す酒吞の君は人でありながら鬼へ抵抗する一族に興味を示して自身達の十数代前の一人の女と交わったことを話し、鬼退治の一族には鬼の血が混ざっていることを暴露した。動けない状態になってしまったことで酒吞の君から呪いを受けて正気を保つには自身達には毒となり寿命を削る霊酒を飲み続けなればならない体にされてしまう。一族の仇を前に何もすることが出来ず呪いが発動していく様子を最後に鏡が映し出した映像は終わってしまった。
イサミ
鬼退治の一族の分家の最後の生き残り。腰にはいもけんぴや霊酒を携えている。普段は丁寧な物腰であるが、呪いが発動すると乱暴な口調となって大雑把な性格へと変貌してしまう。シズクと同じく一族に伝わる武技を身に着けているため戦闘能力は高い。
主人公&アイリス
シズク達と共に酒吞の君の討伐へと向かった。
宴会後、壮絶なシズク達の過去を古い鏡のルーンの力で見ることになったが一族の仇を討てて嬉しそうなシズク達の様子を見て、自分達だけの話にしようと決めた。
キャトラ
主人公達と共に行動した。
ウッホ
イサミのいもけんぴに釣られて仲間になった。酒吞の君との対決ではシズクの作った隙を突いて酒吞の君を巻き込む回転で止めを刺した。
酒吞の君
悪しき鬼の首領。太古より数多の姫を攫い悪鬼を宿らせ産ませた数は千万、三千万にも及ぶと伝わっている。一瞬でも意識があれば体を煙と化して逃げることが可能。
鬼退治の一族に興味を示して一人の女と交わったことがあり、シズク達鬼退治の一族には自身の鬼の血が混ざっている。
鬼退治の一族が全てを賭けた一日では霊酒を用いたシズク達の作戦を見抜いており、シズク達が最初に霊酒を飲んだことで体の自由を失った所に酩酊素面反転の呪いを掛けてその場を去った。
主人公達が討伐に赴いた際にはバカンス中であり、分身を呼び寄せることが出来なかったため逃げ出そうとするがシズクのチラリズムに一瞬見とれてしまいウッホの攻撃を喰らって倒されてしまった。
コヨミ&ジェガル
イサミがいもけんぴを使って野生動物を呼び寄せた際に姿を現した。共に仲間になるのを無言で断っている。キャトラから野生動物ではないとツッコまれていた。
チトセ
シズクの母。右腕をはねられたが左腕で鬼の心臓を貫き死亡した。シズクが酒吞の君との決戦前にその血を被っていたため鬼退治の一族が全てを賭けた日に死亡したと思われる。
ホマレ
シズクの父。上下に分けられた体でそれぞれ一体ずつの鬼を討伐した。チトセと同様に酒吞の君との決戦前に死亡したと思われる。
・用語
クジョウの島
シズク達の出身地。アオイの島の近く。
酩酊素面反転の呪い
シズク達に掛けられた呪い。霊酒を飲まなければ酔っ払った様な状態になってしまい正気を失ってしまう。元凶である酒吞の君を倒しても解けてはいなかった。
神便鬼毒酒
霊酒。人にとっては良き薬だが鬼にとっては害毒。シズク達はこれを飲まないと正気を失ってしまうが、鬼の血を引いているため寿命を削る形になってしまっている。
以上。