白猫プロジェクト ストーリー解体書 〜第8章〜宿命と記憶の眠る島HARD編

・登場人物

エレサール

 アイリス達には嫌な思い出の島であり、主人公達三人は闇の者として指名手配されてしまっているため、買い出しなどの準備を主人公達抜きで行っていた。

 

 アイリスをいじめたと言って島を敵視するハーティにはこの場所が悪いわけではなく人やエルフ、アンドロイドですら渦に呑まれて暴走する危険があることを語った。また、揺れない人間などいないとも語って人の心の弱い所をエピタフが突いたことでこのような人々の暴走が起こったことも話した。

 

 リュートと二人になった際にはエルフが初めてだと語る彼に対して、気が長く寿命も長いエルフの研究者ならば数十年も研究室に籠ることは珍しくないだろうと語っている。その後、自然の素晴らしさを教えるために自然を辿って行動する。普段はリュートから呼び捨てにされることを許容していたが、森について語るときは森マイスターとして先生を付けろと叱った。乱開発によって自然の少ないスキエンティアに対しては知識を追い求めるばかりに大切な物を見失っていると語るが、リュートがそれに反論する。文明の最先端である場所で自然を犠牲にして発明を生み出すことで他の島の自然を活かすこともあるかもしれないため必要な犠牲なのではと意見をする。これに対しては納得させられた、リュートは聡い。と素直に認めた。己以外の全てが師であることを再認識していた。

 

 ハーティとコジローと行動を共にしている際には女性司書から旅の人だということでカイルを知らないかと聞かれ、お気の毒ですがと意味深な発言をしてしまい何か知っているのではないかと詰問された。これにはしまったと反応してしまいそれもまた女性司書の火を付けることになってしまい、結局は逃げる羽目になってしまった。

 

 小さいながらも森を発見した際には叫び、泣いていた。随分と陽気な様子を見せるも少し歩くと終わってしまい地面を叩いて悔しがっていた。タビィからのないよりはマシという言葉でなんとか立ち直った。

 

ダンテ

 スキエンティアは知っていた様子で来てみたかったと語るが主人公達が遭った事件を考えて楽しめるような状態ではなかった。

 

 同じランス使いのリュートには稽古をつけてやると語るものの、カイルからも褒められるリュートの槍さばきに敗北を予感して守るものがないため槍がまだまだ軽いと論点をずらした。俺を倒せても人の命を背負うことはまだできないとリュートを評価してそれに納得するリュートを見て、エレサールからは物は言いようであり発破のかけかたはやはり騎士団長だったのだと評価された。

 

 駆ける鍛錬はスキエンティアでも行い、リュートとエレサールと共に走り込みを行った。しかし、エレサールと二人で限界近くまで走ったのにも関わらずリュートはまだ準備運動だと勘違いするほど体力を残していた。それをひがんでリュートに対しては常に本番で全力で挑むのが戦士でありお前にはそれがわからないと難癖をつけた。その結果、もう一度同じ距離の走り込みを全力でやるとリュートが言い出してしまい、エレサール共々もう一度走ることになってしまった。

 

タビィ

 スキエンティアの街では大きさに驚きはしゃぐ様子を見せた。ウマルスの言った世界中から人の集まる祭りの最中だというホラには引っ掛からなかった。その後、兵士に声を掛けられて主人公達の名前を知らないかと問われると嘘を吐くのが得意ではなく知らないと言うもののうまく誤魔化せなかった。しかし、ウマルスの機転によりなんとか兵士と離れることが出来たため、彼にお礼を言っていた。

 

 ヘレナと古代っぽいパイを探すことになった際には恐らく魔法によって傷まない古代のパイを発見する。ヘレナは見つけただけで満足したがツンツンと突っついて味見をしていた。パイの味は難しいけど嫌いではないと語った。

 

 自分の誕生日より別の誰かの誕生日の方が好きであり、自分の年を数えていなかった。17歳のイリーナよりは年下。早く背を伸ばしたいと焦るリュートには自身はウサギの半獣であり最初は子ウサギ程の大きさしかなかったが現在の伸長まで伸びたことを語って一歩ずつ成長していけば良いとアドバイスした。

 

 ハーティがウマルスに無理に乗ろうとして暴れさせてしまった際にはこんな街なら迷惑をかけても良いと語るハーティにそれは違うのではないかと答えた。悪い人よりも良い人の方が多いはずであり、たくさんの良い人に迷惑をかけるのは間違っているとハーティを諭して間違っていたことを認めさせた。

 

ハーティ

 アイリスがいじめられたとスキエンティアの住民を敵視していた。魔法学園を通った際には悪の巣窟であると語り、エレサールから憎しみは何も生まないと諭されるものの聞く耳を持たなかった。しかし、学生魔導士から体験入学生だと勘違いされて敵情視察と銘打って魔法学園を見学すると、通う誰よりもマスターの方が百倍偉いと語るも普通に勉強する様子は他の島の住民と一緒であり酷いことをするような人には見えなかったと語る。エピタフによって人の弱い部分を突かれたとエレサールが語り、一番悪いのはあのピエロだとわかっているとは言ったものの複雑な心境を抱えていた。

 

 ヘレナたちと古代っぽいパイの材料を探すときにはヘレナをヘレナお姉さまと呼び始める。きのこを発見した際には鼻センサーで食べられるものだと判定した。その後、傷んでいない古代のパイを見つけた際には食べられることを分析したが恐らく魔法か何かと詳しいことは解析できなかった。

 

 リュートと二人で行動していた際には下の子が出来たみたいだと嬉しそうな様子を見せる。インテリロボと鉄腕ロボどっちが良かったかとリュートに問うと初めて出会った時から普通の人みたいだったと答えられると何よりの誉め言葉であると語った。普通よりちょっと変な所はあると言われても同様に何よりの誉め言葉であると話した。リュートには頭をなでるなど子供を扱いをすることが多く、それを嫌がられて実は自身もまだまだ子供だと指摘された。本当のお姉さんならそんなことはしないリュートに言われると何も言い返すことができなかった。

 

 主人公達を除いた全員が集合した際には皆と同じく寂しさを感じていた。魔物の襲撃に遭った際には誰のために魔物を討伐するのかと思い悩む。ダンテからそれは考えるべきではないと言われるが自分達の戦いの意味について悩んでしまう。エレサールから未来の平和に繋がっていることを信じるしかないと言われ、リュートがそれに賛同。今は疑っている時間がないという言葉を聞いてやるしかない現状を理解して前を向く。

 

 嫌なことを忘れたいと無理にウマルスに乗ろうとした際にはウマルスが暴れてしまい街の人々に迷惑をかけてしまった。最初はこんな街の人に迷惑をかけてもと非を認めようとしなかったがタビィの話を聞いて考え直す。その場に居た商人と協力してなんとかウマルスを鎮めることができた。その後、商人から同調圧力が怖くて口にできなったが主人公達が悪い人には見えなかったこと、あの時行動できなかったのを後悔しているという話を聞くとありがとうとお礼を言って正しいと思うものを信じたまま力をつけていくと語った。商人とは打ち解けて島に来た際にはいつでも訪ねてほしいと言われスキエンティアへの住民への誤解が解けていった。

 

 森を見つけて陽気になったエレサールを見て趣味があることを羨む。リュートが読書と体を動かす文武両道な趣味を持っていることやタビィが昆虫採集という非の打ちどころがない趣味を持っているのを見てより人間らしくなるために趣味を見つけることを決める。

 

コジロー

 ダンテと共に島に入国する際には気が立ってる兵士とダンテの間を取り持ち、ダンテがカミさんに逃げられたためイラついていると誤魔化した。主人公達が指名手配されているのを聞くも口車で上手いことかわした。

 

 リュート、ウマルスと地下遺跡に向かった際には遺跡内のレリーフの紋様が城の古文書に記されていたものと似ていることを発見した。

 

 エレサールが口を滑らせてしまい女性司書にカイルの居場所を詰問された際にはカイルが闇に呑まれたことを素直に話すも受け入れてはもらえなかった。早く島を出て行けと罵られ、悔しい思いをしているハーティには気持ちはわかるが何も言うべきではないと語ってその場を後にした。

 

マルス

 主人公達の名を知らないかとタビィが兵士に質問されて困っていた際にははるか西の大陸の小国に同じ名前の者が居たと嘘を話してその後もその国の慣習などをでっちあげて兵士を呆れさせることで兵士をその場から離れさせた。

 

 コジローとリュートと共に地下遺跡に向かった際には旧王朝時代のものだと言い当て、更にコジローの発見したレリーフの模様から意味する言葉を解読した。当てずっぽうの言葉は普段のホラと変わらない物だったがある程度の予備知識から理論的な推測をしていることを語り、結構な的中率である理由を話した。遺跡の全てがわかるとも豪語したためリュートから強い槍など宝物はないかと問われると英知のルーンと古びた飛行島がすでに遺跡内で見つかっていることを理由に強力なアイテムを古代の人々が一か所に集めているとは考えにくいと話して諦めさせた。

 

 リュートと二人で遺跡に居た際に兵士に声を掛けられる。保護者がいないリュートを怪しんだ兵士からはストリートチルドレンではないかと疑い始める。牧場から馬を売りに来た少年と馬だと嘘の自己紹介をする。兵士は自身の言葉を心が伝わってきているのだと勘違いして納得してしまう。その後も、売られて離れ離れになるのが嫌で遺跡まで来たことを話すも兵士は伝わってくる…と言葉を話す馬だと理解しなかった。その後、魔物に襲われた際には兵士が負傷を負ったのをヒヒヒンヒールで治療した。良い馬であることから兵士が購入したいと申し出るが、使命があるため島に滞在することが出来ないと伝えて諦めさせた。なぜ普通の馬のふりをしたのかとリュートに問われると普通は気付くだろうと鈍感な兵士に少し呆れていた。

 

 ハーティが無理に乗ろうとした際にはそれを強く拒んで暴れ馬となってしまった。その後は商人と連携したタビィとハーティによって落ち着きを取り戻した。

 

リュート

 仲間であるという理由から飛行島メンバーは呼び捨てで呼んでいる。一度はそれをダンテとエレサールに咎められるも仲間としての実力を魔物との戦闘で見せることで呼び捨てで呼ぶことを認められた。しかし、ダンテから守るものがない槍は軽いと言われたことで誰かも守れるランサーを目指すようになった。

 

 ウマルスとコジローと共に地下遺跡を探索した際にはウマルスのホラがたまたま連続で的中したため彼のことを信頼する。元人間で考古学者だったというホラもそのまま信じてしまった。

 

 ウマルスと共に遺跡で兵士に声を掛けられた際には冒険家だと名乗るも相手にされなかった。その後、ウマルスのフォローもあり兵士からの追及は無くなったが魔物の襲撃に遭う。最初に自身を逃がそうとした姿を見て頭から否定してきた嫌な第一印象の兵士を見直していた。

 

 ハーティと二人になった際には自身は家族もおらず孤児院にも入っていなかったため雑用などの力仕事をして暮らしていたことを話す。それのおかげで体が丈夫になり、不良たちにも一目置かれる存在になっているとも話した。犯罪に手を染めて日銭を稼ぐ子供も知り合いにはいるが、その気になれば仕事はいくらでも見つけられるため犯罪を犯さずとも生きていけると語った。

 

 タビィと話していた際には早く身長が伸びてほしいあまり靴を履き替えて身長が伸びた様に見せたが変だと指摘される。毎日運動をして一歩ずつ成長していけば良いとタビィから言われて日々精進することを決意。しかし、身長を伸ばすために飲むミルクがあまり好きじゃないと話すとタビィから好き嫌いは良くないと指摘された。また、タビィとの会話で13歳であることを話した。

 

 主人公達を除く全員が集合した際には主人公の力が強まり闇の王が目覚め始めている影響で魔物が強くなっていると話し合った。闇の王の器にされたカイルにもまだ意識が残ってことをコジローから確認するも猶予はないことをエレサールから念押しされた。

 

バロン

 以前旧王朝時代の話を聞きに来たという老賢者に再び声を掛けられる。しかし、ろくに話も聞かずに追い返したため記憶になかった。老賢者からは自身の知識さえあれば名声が手に入るとしつこく話を聞かれたが自身の知識は富や名声のためにあるものではないと話を聞くことを拒否した。

 

ヘレナ

 パイマニアとして主人公達が辛い目に遭ったスキエンティアでもパイを追求しなければと考える。おいしいパイを食べれば主人公達も元気になるかもしれないと古代っぽいものを探し始める。すると、タビィが古代のパイを見つけ出す。ハーティの解析でそれは魔法か何かで食べれる状態にあるということがわかる。しかし、それを持って帰ろうとはせずに遥か古代にも自身と同じくパイに情熱を捧げた誰かが居ることを知れただけで十分、パイはその人の故郷の味であるためそっとしておこうとその場を後にする。

 

兵士

 至る所に指名手配された主人公達を捕まえるために配置されていた。実戦経験があるものは少ないようでほとんどの者が飛行島メンバーに助けられていた。

 

学生魔導士

 ハーティを体験入学生と勘違いして学園を案内した。アンドロイドだということは一目でわかった模様。

 

老賢者

 バロンを街で見かけた為自身の役に立てと持てる知識を教えろと要求し続けた。一生かけて研究しても己の無知を知るだけだったと人一倍苦しんでいることをバロンにアピールしたが、その程度の覚悟でよく今まで賢者が務まったと冷たく突き放された。アイリスのことはただの闇の一味だとまだ思っている様で、天空大陸の巫女と勘違いしてしまったと考えている。名声のために知識を欲する姿勢をバロンに見限られその場を去られると人を小ばかにしている、少しは役に立て、所詮獣は獣と罵詈雑言を背中に浴びせた。

 

女性司書

 エレサール達を旅の者だと見込んでカイルの所在を聞く。口を滑らしたエレサールに対して隠しているなら教えろとしつこく追及する。コジローから闇に吞まれたと真相を聞かされるもでたらめであると聞き入れず、でたらめばかりを言っていると勘違いしたまま早く島を出て行けと罵った。

 

・用語

スキエンティア

 住民達は普段は優しい人ばかりであるとリュートが庇っていたため、エピタフによって扇動され暴走しただけで普段は平和な島であることが伺える。

 

ヒヒヒンヒール

 ウマルスの使用した魔法。傷ついた兵士を治療した。

 

以上。